表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/143

第八十八話 ギリギリの攻防

 「うぉおおお!!!」


 俺はライア君の戦闘スタイルからライア君から仕掛けてくる可能性は低いと判断し、俺から仕掛けるという練習も兼ねてライア君へと迫る。

 さっきはフェイントを入れたけど、今回は裏をかいて真っ向からだ。


 俺はライア君に詰め寄るとアッパー気味に右の拳を繰り出す。

 ライア君は一瞬何のフェイントや罠もなく突っ込んできた俺に戸惑った様に見えたけど、すぐに対応し半身になって躱しその流れの中で俺の右腕を掴もうとする。


 「させるか!!」


 その光景を見ていた俺はすぐさま右腕に魔力を送って力で無理矢理強引に腕を引きライア君の手を引き離す。

 そして、俺はそのまま左の拳を繰り出す。


 「甘いよ!」


 でも、ライア君も俺の攻撃に対してさっきみたいに俺の腕を押し軌道を変えカウンターを入れようとする。

 俺も食らう訳にはいかないと、必要箇所に魔力を送ってライア君の攻撃を喰らわないように対応する。


 「あの二人すげぇな」

 「あぁ、前のベイル先輩とライトの戦いとは違った凄さだな」

 「二人、凄い、攻撃、当たらない」


 三人が何か呟くのが聞こえるけど内容は分からない。というより気を抜いたらやられてしまう。さっきからお互い主導権を渡すまいと攻防を繰り広げている。俺はギリギリのところで対応してるけど、ライア君はまだまだ余裕がありそうだ。


 「よっと」


 俺の攻撃をかわしたところでライア君が後方へ飛び距離を取った。


 「ライト君、ここまでにしようか」


 距離を取ったライアが俺に言ってくる。

 俺としては今までにない経験だからまだやりたい。


 「まだまだ! これからだよ!」

 「んー、でもほら」


 そう言ってライア君が指差す先には衛兵さんが来ていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ