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第八十一話 勝負の時

 俺はベイル先輩の言葉に返す余裕もなく、身体を巡る魔力を制御するのに意識を集中する。

 最初よりはコツを掴んだ感じもするけどまだ要領を得ない。これも慣れなのだと思うけど……。ベイル先輩はこの闘気を特別制御しているようには見えないし。

 例えるなら自転車みたいだろうか?

 初めて補助輪なしで乗った時はバランス取るのに必死になってベダル漕ぐの忘れたり、逆きベダル漕ぐとバランス取れなくて転けるみたいな。

 でも、練習をすればそれこら何も意識しなくても乗れるし片手離し両手離し(危ないけど)で乗れるようになるのと一緒なのだろう。


 「少し……動けそうだ」


 俺は呟く。

 ずっとは無理だろうけど少しの間……それこそ補助輪なしで三メートルくらい進んで転けるみたいに一発放つくらいまではこのまま維持出来そうだ。


 「ほう、もう要領を掴みつつあるのか。……いいぞ、いつでも……来いっ!」


 そう言ってベイル先輩は俺に対して迎撃の態勢を整える。

 かく言う俺もずっとこのままでは魔力が尽きるかもしれないから勇気を出して踏み出す覚悟を決める。


 「「っ!!」」


 次の瞬間、強い風が吹きそれが吹きやむとそれを合図に俺は動いた。


 「くらぇぇえええ!!!」

 「こぉぉおおおい!!」


 俺とベイル先輩は叫びながら肉薄した。

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