表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/143

第三十六話 緊張の瞬間

 「ひぃぃ!?」


 意識を取り戻した男の反応は予想と少し違った。

 てっきり、


 『ちょっと油断しただけだ!』

 『なかなかやるな』


 とか、強がった反応があるかと思ったけど……やっぱりやり過ぎたのだろうか?

 完全に怯えてしまっている。

 まぁ、それもそうか。

 俺が加減が分からなかった為、吹き飛ばされてしまったのだから。

 このあたりの繊細な魔力のコントロールはこれから重要だな。

 今まで魔法を使う事しか考えてなかったけど、これからは調節も必要になる。

 こればっかりは知識というより慣れだから訓練しないとな。


 「大丈夫ですか?」


 とりあえず俺は相手を労わるように声をかける。


 「ち、近寄るな化け物め!!」


 ……化け物呼ばわりされてしまった。

 生きていてくれたのは良かったけどこれはこれで不本意だ。


 「いや、普通の男なんですけど……」

 「普通な事あるか! 近寄るな! お、覚えとけよ!?」


 そう言うと男は立ち上がりダッシュで走って行った。

 ……うん、まるでBダッシュのようだ。

 俺はもう一人の男の方へ向き直り視線を送る。


 「わ、悪かった!!」


 そう言うともう一人の男も走って退散していく。

 あれはきっとシッポがあったら飛んでいけるだろうな。


 「あ、ありがとうございました!」

 「君、凄いね!」


 俺がどうでもいいような事を考えていると女の子二人が声をかけてきた。

 あっ、久しぶりに女の子に話しかけられた。

 俺はやや緊張の面持ちで二人の方へ向き直った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ