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第三十四話 選択肢と無言

 これはまた分岐点になるイベントか!?

 俺は期待半分、不安半分で声のした方へ目をむける。

 どうか良いイベントでありますように。


 「離してください……」

 「いいじゃん! 行こうぜ!」

 「私たち急いでるんです!」

 「だ・か・ら! ちょっと付き合ってくれたらいいんだって!」


 うん、見るからに怪しい展開だ。

 黄緑色の髪の可愛い感じの女の子と金髪でスタイルが良い女の子がガラの悪そうな男二人組に絡まれている。

 男の方は俺より年上な感じで女の子二人は俺と同じくらいの年だと思う。

 女の子二人は少し柄は違うけどスカートに黒のニーハイといった究極のコンボだ。

 さらには白のシャツ。

 ……これはやばい。

 でも、二人見た目の印象は違う。

 黄緑色の髪の女の子は可愛いタイプで金髪の女の子がキレイ&セクシーといった感じだ。

 ちなみに俺のタイプは黄緑色の髪の可愛い感じの女の子だ。

 っていうか可愛すぎだろ!?

 前世で見た本屋に並んでいるラノベ小説のヒロインのようだ。

 正直もろタイプだ。

 これはどんなフラグが立っても助けるしかない!!


 「おい、その子達から離れろ!!」


 俺はテンプレ展開をいい事に女の子達に駆けつけテンプレの言葉で返す。


 「なんだテメェ?」


 向こうもテンプレにはテンプレと言わんばかりのセリフで返してくる。

 ふふふ、これはイベント確定だな。

 そして、この展開はベタなだけに変な展開にはならないだろう。


 「女の子達が嫌がってるだろ!」

 「うるせぇ! おまえは関係ないだろ!」


 よし、ここまではオッケー。

 ここで次の選択肢は……


 1、「俺はその子の彼氏だ!」

 2、……


 あれ!? 思いつかない!?

 ヤバイぞ!?

 でも、1は下手したら最悪ドン引きされる可能性がある。

 どうしよう……。


 「……やるってのか?」


 ん?

 なにやら俺がセリフ考えてる間に向こうが勘違いしてくれて話が進んだ。

 まぁ、いいか。

 どうせテンプレ展開だからこういう結果になるし。

 迷った時は沈黙も手だな。

 俺は無言で構えた。

 

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