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第二十八話 バッドエンディングへ続く?

 「おい、ライト行くぞ!」

 「はい……」


 俺はなぜか前にジャグナル君、右にライア君といった席順と同じ並びで教室に向かっている。

 なんでかと言うと、ジャグナル君が教室でみんなに番長交代を宣言するらしい。

 というか、俺はそんなのしたくないですけど……。

 俺は平和主義者だし出来るなら戦闘とかしたくない。

 ただ単に魔法を駆使して魔法学校で一番になってモテたかっただけなのに。

 それで可愛い彼女作ってリア充していずれは結婚して給料の良いところで働いて可愛い嫁と可愛い子供を養っていく。

 そして、父さんと母さんに前世の分も親孝行したかっただけだ。

 ……なのにどうしてだ!?

 どこで選択を誤った!?

 ……やっぱりあの校長を助けた時か!?

 このままでは親孝行どころか、親に心配をかけ、欲求不満で我慢出来ず妹に手を出してしまい最悪な男に成り下がってしまう!

 なんとか……なんとか……!


 「ライト君、緊張してる?」


 ライア君がニヤリとしながら俺の様子を伺っている。

 いや、緊張というか後悔?

 うーん、うまく言えないけど緊張ではない気もするけど、こんな経験ないから緊張なのか……分からないけど気は落ち着かない。

 でも……


 「……ライア君なんか嬉しそうですね」

 「まぁね! 僕が見込んだ人が認められたんだから」


 そうですか。

 なんかライア君に見込んだって言われると別のニュアンスに脳内変換されてしまうけど。

 まぁでも、クラスの番長といっても何もそんな特別ある訳じゃないだろうし。

 そういう風に思っておこう。


 「はぁ〜、なるようになるか」

 「ライト君なら大丈夫だよ」

 「おい、ライト! クラスの番長なんだから堂々としろよ!」

 「はい!」


 はぁ〜なんでこんな事になったんだろうか。

 学校に来てからこの状況を回避する選択肢は……おそらくなかったな。

 やっぱりあの校長を助けた時か。

 あのイベントでバッドエンドのルートに進んでしまったのだろうか?

 どっかでハッピーエンドに向かう選択肢が現れる事はあるんだろうか。

 そんな思いながら俺は歩いていた。


 

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