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第二十七話 意味が違う?

 俺は呼ばれて振り返る。

 すると、そこにはジャグナル君がいた。

 ……あっ!

 俺昨日呼び出しを無視して帰ってしまった!

 ヤバイ……これはきっと怒ってるんだ。

 面倒な事になってしまった。


 「ゴ、ゴメン! 昨日はーー」

 「敗者に情けをかけるんじゃねぇー!! 俺は負けてお前が勝った、それだけだ! それ以上言われたら俺の立場がねぇ!」


 ……はい?

 何やら話が食い違っているようだ。

 俺はただ単に呼び出しを忘れてた事を謝ろうとしただけだけど、ジャグナル君は俺がジャグナルに勝った事を謝ろうとしていると思っているみたいだ。

 ……いや、こっからどんな風に話を続けていけばいいんだ?

 こんな経験ないし全然分からない。


 「ちっ、認めたくないけどお前は強い。俺に勝ったんだからな」


 ジャグナル君が勝手に話を続けてくれて助かった。

 でも、こんな会話ってどうやって収拾つくんだろう。


 「……今日からお前が……いや、ライトがクラスの頭だ」


 ……頭?

 いや、特別に頭脳派って訳では決してないと思うけど。

 まぁ魔法はそれなりにネット小説の知識があるけど、戦闘とか戦術の知識ってほとんどないし。


 「ほらライト君、黙ってないで何とか言ってあげたら?」


 いや、何とか言ってあげたらと言われても……全く思考がついてきてない。


 「……これからよろしく頼むぜ、ライト」


 そう言ってジャグナル君は手を出す。

 これは所謂シェイクハンドだろうか。

 ……おそらくそうだろう。

 それしか思い浮かばない。


 「うん、こちらこそよろしく」


 そう言って俺はジャグナル君とシェイクハンドする。

 ジャグナル君はシェイクハンドすると少し口元で微笑んだ。

 友達にすると少しややこしいけどずっと絡まれるよりいいか。


 「おっ、新しいクラスの番長の誕生だね!」


 えっ……?

 頭……番長……えぇぇぇ!?


 「ライア先輩、これってーー」

 「うん、そう言う事!」


 ライア君はそう言ってニヤリとする。

 ……フラン、お兄ちゃんはクラスの番長になってしまいました。

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