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第十八話 授業カリキュラムに問題あり?

 学校の校舎にあるグランド……言い換えるなら何もない広場。

 俺たちクラスは今、グランドに集まっている。

 集まっていると言っても二対八に分かれているけど。

 そして、今思えば校舎は前世と似たような造りなんだな。

 今の今まで視線に入っても記憶には残ってなかったけど改めて見ると似ている。

 少し違うところと言えば赤レンガっぽい物で出来ている事ぐらいか。

 それにしても密室の恐怖を味わってからだから外に出ると気持ちがいい。


 『やっぱシャバの空気は美味しいぜ!』


 と言いたいけど、そういう訳にもいかない。


 「おい、俺が実技のパートナーしてやるからな」


 教室を出る際にジャグナル君に言われたからだ。

 ライア君がてっきり一緒にやるのかと思ったら『特待生の実力も見たいしね』だって事だ。

 こういう時に助けてくれないで、いつ俺にとってプラスになるのだろうか。

 ジャグナル君もジャグナル君だ。

 絡んでくるならライア君に迫られている時も来てくれ。

 最早二人して俺をイジメてるとしか思えない。

 ……先生に言おうか?

 でも、クライフ先生は適当っぽいしなぁ〜。

 教育委員会とかも無さそうだし。

 といろいろ考えた結果、グランドに出る前にトイレに入って小声で詠唱して身体強化の魔法をかけておいた。

 ずっと鍛えて(魔力)きたし大丈夫だろう。

 今日は魔法も使ってないし。


 「今日の実技は素手での戦闘だ! 武器は飛ばされ素手同士の戦闘だと思え!」


 えっ……?

 魔法の使える世界で素手で戦闘とかあるの!?

 しかも、武器両者が手放すとかなくない!?

 ただのケンカ……前世の昔で言ったら拳闘とか言うやつじゃないの!?


 「それでは好きな者同士ペアになれ!」


 クライフ先生が言うとジャグナル君が目の前にやってきた。


 「相手してもらうぜ」


 ジャグナル君が言うとちゃんと意味が正しく伝わってくるけど、同じ状況で『好きな者同士』『相手してもらうぜ』ってフレーズが揃ってライア君が言って来たら俺は逃げ出してしまいそうだ。

 ……決して俺は好きって訳じゃないから『好きな者同士』って訳じゃないけど。


 「お願いします」


 俺はとりあえず頭を下げて謙虚に答えた。

 

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