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第十七話 見ないでください

 「そ、そんなに見ないでください。恥ずかしいじゃないですか……」

 「いいじゃないか。どうせ脱ぐんだし」

 

 俺は今、昼からの実技に向けて着替えの最中である。

 更衣室がないので、教室でみんな着替えているけど、あからさまにライア君がこっちを見てくる。

 それで何回も見ないでと言っているけどやめてくれない。

 同性の前で着替えるのがこんなに恥ずかしいと思う日が来るとは……。

 いや! 恥ずかしい訳ではない! 嫌なだけだ!

 そこを間違えると違う方向へ進み出しそうだ。

 でも、このまましててもラチがらあかない。

 こうなれば早着替えでダメージを減らすしかない!


 「うん、引き締まった身体だね。お尻も」


 ……くそ、ダメだった。

 バッチリ見られてしまった。

 いや、見られるのは良い。

 ただ変な意味で見られたくないだけだ。

 お尻って……。


 『後門の 狼狙う 肛門を』


 嫌だ……嫌すぎる!

 サラリーマン川柳としてはいいかもしれないけど笑える状況ではない。


 「でも、特待生って身体にしては物足りない? やっぱり……」

 

 いや、物足りなくてもなんでも良い。

 ライア君が筋肉質が好きならベイル先輩にいくべきだ。

 そうだ、早い事ベイル先輩の誤解も解かないと。

 ……その前に身体の話から早く離れないと。


 「ささっ! ライア先輩も早く着替えて行きましょう!」

 「あっ、うん」


 俺は無理矢理話を変えて着替えを急かした。

 もちろん俺がライア君の着替えシーンを見なかったのは言うまでもない。


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