〜ちょっとしたおまけ〜
私のお兄ちゃんが帰ってきた。
お父さんもお母さんも私も、最初に国の偉い人が来た時は何事かと思ったけど、まさか、お兄ちゃんがあんな大きな事件を解決して戦士学校から魔法学園に編入するなんて……さすが私のお兄ちゃん!
お父さんとお母さんもびっくりしてたけど、私はなんとなくお兄ちゃんなら何かして、魔法学園に入ると思ってた。
でも、まさかこんな形で入るなんて……。それに『魔法戦士』なんていう今まで誰も呼ばれた事のない呼び名がつくなんて凄い!
やっぱりこんな凄いお兄ちゃん以外の人を好きになるなんて考えられない! そもそもお兄ちゃんより強くて頼れる人なんていないだろうし。
だから……。
私はそっとお兄ちゃんの部屋ドアを開けて中に入る。
お兄ちゃんは私が入ってくるのに気づいていたのか、私の方を見て待っていた。
さすがお兄ちゃん。音も立てずにドアを開けたのに。
でも、こうなったら仕方ない。真っ向からいくしかない!
「お兄ちゃん、好きーー抱いて?」
「いや、フラン。俺たち兄妹だからーー……」
続編である新作の冒頭はこんなフランの行動をライトが思い出しているシーンになります。
ちょっと何かあった方がいいかなと思い、付け足してみました。
ライトはフランの問題を誰にも言えず、頭を抱えてます。




