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第百三十一話 残された時間

 「ライト君っ!!」


 男が去ると俺が自分の周りの重力魔法を無効化したところ以外の重力魔法も解除され、いち早くライア君が俺の元もと駆け寄って来た。


 「ライト君大丈夫!?」

 「うん、大丈夫」

 「それは良かった。……ライト君、ライト君ってーー」

 「ライア君、明後日まで黙っててくれない?」


 俺がチェスター先輩の魔導具に対応した事、そして男の重力魔法に気功で対抗して俺と男の一部始終を見ていたライア君は俺が重力魔法を無効化したのも見ていただろう。きっと俺が魔法を使えるってのに気付いたはずだ。

 俺は魔法が使えるのがバレた事には後悔はない。でも、あの男と決着をつけるまではこの街を去る訳にはいかない。万が一、学校にバレた場合どうなるか分からない。あくまで俺は魔法使いではなく戦士として戦士学校に入学しているのだから。


 「ライト君……分かった。誰にも言わないよ。でも、ライト君が使ったって事はいずれバレると思う。あれだけ大きな爆発がしたし、他の二年生から事情を聞かれたらいずれ疑いの目がライト君に向けられると思う。そして、たぶん見てた二年生もいるだろうし……」

 

 ライア君は俺が何をしようとしているのか読み取った上で黙っててくれるようだ。

 ライア君が分かってくれて良かった。


 「……ライア君、バレるまでどれくらいだと思う?」

 「うーん、なんとも言えないけどおそらく今日は寮に返されて見張り付きの軟禁状態になるだろうし明日から事情聴取だとして……一日……もって二日じゃないかな?」


 二日か……でも二日あれば十分だ。


 「そっか、分かった。ありがとう」

 「ライト君……」


 明日の夜、俺はあいつと決着をつける。そして、ベイル先輩の事、チェスター先輩がしてた事、あいつが何者なのか……全部暴いてやる。

 それが出来たら悔いはない。正直これは事件ごとだろうし学校にも魔法の事がバレたら戦士学校である以上どうなるか分からない。

 でも、俺は後悔はない。

 明日必ず決着をつけてやる!


 そう俺が決意していると馬に乗った衛兵さん達が来て俺たちは事情を話す事になった。

 

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