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第百二十七話 魔法を使います

 「なんで……なぜ……」


 俺は闘気を発動させ、チェスター先輩へと歩み寄る。

 ジャグナル君を……どうしてそう躊躇いもなく人に魔法を放てる?

 こいつ……こいつだけは許せない……。

 

 「へっ、生意気な野郎だ。お前もやってやる!!」


 チェスター先輩はそう言って俺に向かってさっきの魔導具から魔法を放とうとする。

 俺の後ろ直線上にはジャグナル君が横になっているし、もしジャグナル君の方ではなく後ろに行ったとしたらこの乱戦の中誰かに当たる可能性が高い。

 だから……俺は避けないっ!!


 「くらぇぇえええ!!!」


 チェスター先輩が魔導具の引き金を引く。

 俺はチェスターが魔導具の引き金を引くより前に魔法を発動させる。

 俺が放ったのは氷魔法だ。

 厚い氷をイメージして俺の前方へと出現させる。


 「ライト君っ!?」


 その瞬間俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。

 これはライア君だな。俺が魔法を使ったのがバレてしまったか。……でも、そんなのはもうどうでもいいっ!!


 俺の放った氷魔法とチェスター先輩が魔導具から放った炎槍が衝突する。


 「なにぃ!?」

 「なんだ!?」

 「なにが起きた!?」


 その瞬間に轟音が鳴り響き、氷と炎が衝突した事によりあたりに水蒸気が辺りに発生する。

 チェスター先輩は驚きの声を上げたが、チェスター先輩だけでなく、この普通ではない光景に戦っていた他の生徒の動きも止まりこちらに注目している。


 そして、俺が放った氷の壁はチェスターの魔導具から放たれた炎槍に破壊される事なく、立っている。

 よし、この隙にっ!!


 「うぉぉぉおおおおお!!!!!」


 俺は闘気を発動させ、水蒸気の熱を遮断しながらカモフラージュに氷の壁を破りチェスター先輩へと肉薄した。

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