第百二十二話 戦闘開始の合図
「……これはどういう事ですか?」
「へっ、あんまり驚かねぇんだな。……まぁいい。見たまんまだよ。 おまえ達を無事に帰すつもりはねぇ。……ベイルの奴と同じような目に合わせてやる!」
「やっぱりおまえがベイル先輩を!!」
チェスター先輩の言葉にジャグナル君が激昂し飛びかかる。
「ジャグナル君危ない!!」
ジャグナル君が飛びかかったのと同時にチェスター先輩の後ろにいる人物の手元から何かが放たれる。
俺は瞬時に闘気を発動させ、ジャグナル君に飛びついた。
飛んできたそれは俺の身体のギリギリのところを通っていき何とか避ける事が出来た。
そして、俺はすかさず顔を上げ起き上がり何が飛んできたのかを確認すると火属性の魔法だったようだ。
そのままチェスター先輩の後ろにいる人物へと視線を向けるとその手には魔道具が握られれいた。
それだけじゃない。
周囲を見渡すと四分の一程の二年生が魔道具を手にして構えている。
どこでこんないっぱい魔道具を……?
「ちっ、あの距離のを避けるか。ベイル同様闘気ってのは厄介だな」
「っ!? やっぱりベイル先輩をやったのはお前かっ!!」
起き上がったジャグナル君はチェスター先輩へ向けて叫ぶ。
今の言葉からするにやはりチェスター先輩は何かベイル先輩の件に関わっている。
でも、これだけの魔道具……もしかしたら一筋縄ではいかない何かがあるかもしれない……。
「……答える義理はねぇな。……お前達はここでやられるんだからよぉぉおおお!!」
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VRMMO物です!
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