表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
121/143

第百二十話 待ち受けるもの

 俺はジャグナル君の視線の先を辿る。

 すると、木々がなく少し拓けた空間の場所に一人の人影を確認する事が出来た。

 こんな場所に拓けた空間があるとは……。

 まぁでも、戦うとなった場合、向こうが魔導具を使ったり大人数で戦うつもりならこういった場所じゃないと無理だろうしな。

 それにしても一人の人影しか見えないって事は他のメンバーはどこにいるんだろうか?

 そしてあの人影は……。


 「あれはチェスター先輩……?」

 「どうだろうね? でも、その可能性は高いかな? わざわざ呼び出して自分が待ち受けないってのは面子も立たないし二年の番長としてやれないだろうからね」

 「面子を気にするなら一対一で正々堂々戦えってんだよ! 大人数引き連れて来やがって」

 「仲間、どこ、いる?」

 「……まぁ近くに行けば全部分かる事だ」


 ジャグナル君は思い詰めた顔をして呟く。

 普段しないようなその顔は俺の心を不安にさせる。

 ……ジャグナル君。


 「おい、あんま思い詰めんなよ?」

 「……あぁ大丈夫だ」

 「本当かよ?」

 

 ジャグナル君はその問いには言葉を返さず人影の元へと歩を進める。

 ドーラ君、バルテル君、そしてライア君すらも何も言えずその後を追う。

 ジャグナル君……本当に大丈夫だろうか?


 「……ライト君、行くよ?」

 「あ、うん」


 足を止めていた俺はライト君の言葉に返事を返すとジャグナル君の元へと走る。

 一抹の不安を胸に抱きながら……。

新連載『異世界でケアマネージャー始めました 〜

異世界の問題が高齢化だった件〜』を始めました!

良ければ読んでやってくださいm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ