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第百十七話 街を出ました

 「後は指示された森へ行くだけだな」


 ジャグナル君の言う通り、後は指示された森へ向かうだけだ。

 最大の難関であった街の門もあらかじめライア君が予想していた通り、私服だった俺たちは難なく通る事が出来た。

 寮の門限と違って、一般市民の青年になると街の外に出る時間の制限はない。

 明らかに子供だと保護される事もあるらしいけど。残念ながら俺たちのメンツを見て子供とは思わないだろう。

 それに、街の中に入るのはチェックが厳しいけど、街の外へ出るのは意外とチェックは緩い。

 これが街の中で何かあった時は外へ出るのも厳しくなるらしいけど今は事件は起きてないし。まぁ出る時に「王立戦士学校の生徒じゃないよな?」って聞かれたけど、ライア君がすかさず「僕たちがそんなお金持ちの家に生まれた子に見えますか?」って聞き返すと「それもそうだな、悪かった。でも、気をつけろよ? 最近は盗賊が出るからな」と言って通してくれた。

 やっぱり二年生の件で少し警備がきつくなってるのかな?

 とは言え、衛兵も学生の顔を知ってる訳じゃないしどちらかと言うと揉め事が起きないか警戒しているのだろう。

 まぁ門番の人は顔見知りじゃなくて良かった。


 「さて、二年生の大人数相手にどう戦うかが問題だね」

 「へっ、そんなの来たやつ片っ端からやっちまえばいいんだよ!」

 「ドーラ、いつも、単純」

 「あぁん?」

 「でも、奴ら魔導具持ってるかもしれないからな。その辺りをどうするか……だな」

 

 確かに。ジャグナル君の言う通り魔導具をどう対応するかだけど……。

 俺が魔法を使えば問題ないけど、それだとみんなにバレてしまう。……でも最悪の場合はそんな事言ってられない。


 「俺が闘気で引き付けるよ。みんなはその間にーー」

 「そんなのライトが危険だろうが!! ベイル先輩だってやられたんだぞ!?」

 「ジャグナル君……」


 確かにベイル先輩はやられた。でも、この前魔導具を見たけど、あのスピードなら闘気を使えば避けられると思うんだけど……。

 それともそんなに多くの魔導具が……?

 でも、チェスター先輩の様子から魔導具はそんなに多く持ってるって訳じゃなそうだけど……。


 「確かにジャグナル君の言う通り危険だね。って事で僕も一緒に囮役になるよ」


 

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