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第百十五話 無事合流しました

 「もう! 何ボーっとしているんだよライト君!」

 「おまえらしくないな」

 「どんくせぇんだよ!」

 「ライト、みんな、心配、かけた」


 はい、みんなに合流した俺はさっそくみんなから怒られました。

 小さい声とは裏腹にその威力は高く、俺には怒鳴られているようなダメージを与える。

 ……面目ない。


 「すいませんでしたっ!」


 俺はさっきのやりとりからこの場面は素直に謝るしか正解はないと思い、頭を九十度下げて謝った。


 「ライト、少し、声、大きい」

 「……ごめんなさい」


 それでも俺は正しい答えにはたどり着けず、七十点くらいの対応しか出来なかった。


 「まぁ、済んでしまった事は仕方ないよ。幸い見つからなかったしね。それにライト君のおかげと言っちゃったらなんだけど少しいい事というか情報も聞けたしね」

 「そうだな。まさか二年の奴ら半分も揃えやがるとは……」

 「へっ、まぁ所詮ザコはザコだけどな」

 「油断、大敵」

 「うっせい! 油断してねぇしな! それにそれくらいの単語、区切らず言え!」

 「だから、声が大きいって! バルテル君もここは煽らないの!」

 「すまぬ」

 「ちぇっ! ……悪かったよ」


 なんやかんやこのメンバーだと話のやりとりにオチがつくまで続くな。

 ……ってこんな事ばっかり思ってたらまた何かやらかしてしまう。自重自重っと。


 「まぁでも、二年生の半分とはね。でも、逆に言えば二年生も一枚岩ではないのかもしれない」

 「そうだな。まぁチェスターの野郎がやってる事は外道だからな」

 「でも、油断はいけないよ? 半分は目くらましの可能性もあるし。でも、今日僕たちを待ち構えているのは二年生の半分って事だろうけどね」

 「へっ、上等だ上等! やってやんよ!」

 「ドーラ、単純」

 「あぁん?」

 「それより先を急ごう」


 ライア君が話をぶった切って終わらせたのを納得出来ないドーラ君だったけど、それより先を急ぐのが大事というのは同意だったのか渋々とではあるけどライア君の後ろを続いた。

 この先どうなるか……俺も一抹の不安を抱きながらみんなの後に続いた。

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