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第百十四話 偶然得た情報

 やばいやばいやばいやばい!!


 俺は心の中でやばいを連呼しながらどうするか考える。

 魔法を使って誤魔化すか? いや、そんな事したら……でも、このまま見つかったらベイル先輩の真相から遠ざかってしまう。他に何かないか? 何か……どうする……どうする俺っ!?


 「あっ、ちょっといいですか!!」

 「どうしました?」


 俺が焦って結局何も出来ないでいると、見回りの後ろからさらに見回りだと思われる人が走ってきた。

 やばい! 俺たちが抜けたのがばれたか!? いや、でも部屋の中までは見ないはずだけど……それか何かあったのか?


 「いや、今日は何故か二年生の半分くらいが寮から出てるんですよ。なんでも、揃ってみんなで出て行ったみたいなんで……何か知ってます?」

 「さぁ〜? また遊びにでも行ってるんじゃないですか?」


 二年生の半分が外出? もしかして、俺たちとの約束でか? ……まぁありえるか。魔導具も二つ奪われ、チェスター先輩の側近の赤髪と青髪を倒して二年の面目も潰したもんな。ここは数を使ってでも、なんとかやり返しにくると考えられる。

 それにしても、俺たち五人に対してそんな数を用意してくるなんて。


 「なら、いいんですけど……いや、あまり良くはないですけどね。とりあえず人数が人数なんで、一応、街の方へも見回りに回りたいとなりまして、今から対策を話し合うみたいなんで一緒に来てもらえますか?」

 「わかりました! すぐに行きましょう!」


 そう言うと二人は揃って俺たちと反対側へと走っていく。

 良かった……きっと一年生の寮はみんな普段通り過ごしてるから不自然なところもないし、物音くらいより二年生達の方が気掛かりだったんだろう。

 それにしても、二年生の半分くらいが相手になるって事か……いや、とりあえず先にみんなと合流しないと。

 俺は急いで、しかし、物音を極力立てないように注意しながらみんなの方へと走った。

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