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第百十三話 出遅れました

 部屋を出た俺たちは寮の中を見つからないように行動を開始した。


 「おい、足踏むなよ」

 「仕方ないじゃない? だって見つかる訳にはいかないんだし。戻った先に足があったんだから」

 「でも、ライア、まず、謝る」

 「あっ、それもそうだね。ゴメン」


 俺たちは廊下を見つからないように行動している。その為、廊下の曲がり角とかでは曲がった先に誰かいないかとか確認しながら進んでいる。

 ライア君が寮の人の多い場所とか時間が詳しいから先頭を歩いてもらっている。

 でも、急にドアが開いて誰か出てきたり進もうとした先に誰かいたりすると急いで来た道を戻って壁に隠れたりしないといけないのでこんな事が起きてしまう。

 でも、珍しくライア君がバルテル君に突っ込まれるなんてな。まぁバルテル君の言う事はもっともだし、ライア君も今のは反論の余地もないだろう。


 「よし、行くよ」


 俺がさっきのやりとりついて考察していると突如ライア君が声を出し、みんないっせいに走り出した。


 「あっ!?」


 俺はいろいろ考察していたせいで、一瞬出遅れてしまう。

 みんなは廊下を先に進んで俺を振り返る。目で『何やってるんだ』って感じで訴えかけられる。

 ごめんなさい。何も言い訳しません。


 「ん? 誰かいるのか?」


 さっき出てきたのは見回りの人だったようで物音を察知してこっち向かってくる。

 俺たち一年生は門限が十八時なので見つかるとやばい。

 ちなみに二年生からは門限が二十二時になる為、問題ないからチェスター先輩達は外に普通に出られる。

 でも、俺は見つかる訳にはいかない……どうする?


 俺は迫る足音に胸の鼓動が大きくなる。

 やばい……このままじゃ……。

 

 

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