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第百八話 これからの行動について協議しました

 「さて、獲物も引っかかったしどうしようか?」


 ライア君が魔導具を手にヒラヒラさせながら近寄ってくる。


 「そうだな。とりあえずこいつらの目覚まさせて拷問でもするか?」


 いやいやドーラ君、拷問って……。それにもう全然二年生って事気にもしてないね。

 でも、拷問というか目を覚めさせて問い詰めてもそんなすぐに口を割るだろうか?

 魔導具を奪われ、口を割ったんじゃ後からチェスター先輩に何されるか分からないだろうし口を割らない気がする。


 「拷問、ダメ、犯罪、衛兵、突き出す」


 衛兵に突き出すか……それが一番なんだろうけど、そうするとせっかく手に入れた証拠に繋がりそうな魔導具とかも没収されてしまう。それにそんな事はないと思うけど、貴族だからって言って上でお金やらで解決されて真相は闇の中ってなっても嫌だし……。


 「……チェスターの野郎に突き出す」


 黙っていたジャグナル君が呟く。

 チェスター先輩に突き出すか……うん、確かにそれなら魔導具を俺たちに奪われているのも分かるし、そうなったらチェスター先輩も何らかのアクションを起こすしかなさそうだし進展があるかもしれない。


 「俺もジャグナル君の言う方法がいいと思う。衛兵に突き出したらもしかしたら上の方でうやむやにされるかもしれないし真相が闇の中に葬りさられるかもしれないし。拷問は……問題外」

 「問題外ってなんだよ!?」

 「決まったみたいだね」


 ドーラ君の言葉をスルーしてライア君が話を纏める。そして、俺たちは無言で頷いた。もちろん、ドーラ君もやや不満顔ではあったけど頷いていた。

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