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第百三話 俺たち見回りします

 「なかなか本命はひっかからないな」

 「そうだね」


 見回りを始めて一週間、なかなか物を売りつけられている場面を押さえる事は出来なかった。その間に被害がなかった訳ではない。三日に一回くらいは一年生が被害に遭っている。

 今はこの前連れて行かれ絡まれたって聞いた場所である校舎裏に来ている。

 ここは広さはそれなりにあり、木々が結構な数ある。その為、広さはあるけど人の目の届かない場所もあった。

 ちなみに、今は昼休みでありこの時間帯も絡まれる事が多い時間帯なので見回りを行っている。


 「まぁ小者は引っかかるんだけどね」


 ライア君の言う通り、本命であるチェスター先輩に直接繋がる人物じゃない人、二年生や三年生の一部が一年生である俺たちが大きな顔をしながら見回りをしてるのを見てよく思わなかったのだろう、絡んできた。

 俺とベイル先輩の戦いを見ても黙っていずに絡んできたのはプライドが高いのか……まぁ貴族が多いしプライドは高いもんなのだろう。

 ……返り討ちにしちゃったけど。

 まぁでも、そんな怪我はさせてないし俺たちに負けたって言うのもあれだろうからそんな今の状況で大々的に仕返しはないだろうけど……。


 「噂、広がる、チェスター先輩、きっと、ほっとかない」


 バルテル君の言う通り、俺たちが大きな顔をして見回りをしてるのはやはり上級生には良く思われないみたいだ。

 それに俺たちの見回りはチェスター先輩達のやっている事を暴く為だし、きっと噂も広がれば見回りの目的は何って話になるだろう。そしたら、チェスター先輩達にとってもいろいろと都合が悪くなる。

 だから、そのうちきっとチェスター先輩も動き出すと思う。


 「……って噂をしてたらさっそくやってきたみたいだね」


 ライア君の言葉に視線を前方へ送るとそこには赤髪と青髪の男がこっちに向かって歩いて来ていた。

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