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第百話 見回りします

 俺が言葉を発した瞬間、一瞬にして静寂に包まれた。

 あれ? 俺なんかおかしな事行ったっけか? 見回りとか言う概念がない? ……いやいや、街でも衛兵さんは見回りをしてるしそう言う事ではないだろう。だとしたら……?


 「おぉ!! それはいいな!」

 「俺たちが見回りか! その手があったか!」

 「ライト、常識、囚われない」


 えっ? いったい何? 俺やっぱりなんか変な事言ったの??


 「全く……ライト君は常識に囚われないないね。でも、実に効果的だと思うよ」


 ん? どういう事? 俺まだ分かってないんですけど……。


 「ライア君、いったいどういう事??」

 「どういう事って……普通見回りとかって立場の人が上の人がするでしょ? 僕たち一年生だよ? 二年生の悪さを見回るって発想になかなかならないと思うけど?」


 あぁ、そういうことか! 何も考えずに証拠を掴む為にって言ったけど、ライア君のいう価値観からしたそうかもしれない。

 仕事とかでも普通は人事考課とかあっても部下の評価はあるって聞くけど、上司を評価するってないもんな。でも、実際は部下が上司を評価するってもあった方がいいと思うけど。


 「俺たちが二年生を見回りか……あいつら絶対顔赤くして怒るぜ?」

 「だろうな! プライド高いしな! 面白そうだ!」


 すでにジャグナル君とドーラ君はやる気満々だ。

 というか、前から思ってたけど、二人とも性格も言動もキャラも被ってるよな。


 「二人、キャラ、被る」

 「「被ってねぇー!!」」


 ほら、声まで被ってる。


 「さて、ライト君の意見に賛成みたいだし、ジャグナル君とドーラ君は声まで被ってキャラ被ってるってのが判明したし話を進めようか!」

 「「だから被ってるねぇー!!」」


 二人が否定しようとして声を出す度に被ってしまって、否定できない雰囲気になってくる。まぁ、仲の良い事はいい事だ。ライア君がいつもみたいにうまくまとめてくれたし話を進めよう。


 「じゃあ具体的にどうしようか?」

 「「おいっ!!」」


 俺はまたも声が被った二人をチラリと見て微笑み話を進めた。

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