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乙女ゲーム悪役ヒロインは攻略本を片手に人生イージーモードを満喫する予定です(仮)(自作イラスト追加しました)  作者: ラズベリーパイ@天安門事件
第一章 本編

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越えられない壁

 また一つ本来のヒュウガちゃんとのフラグを折った私は、授業中も熱心に攻略本を読んでいた。

 中途半端な攻略本だが参考にはなるからだ。

 その内容によると、この乙女ゲームは二週間の間の出来事らしい。但し、


「実質は11日ですって何これ」


 読んでいると、途中の時間が経過する事になるらしい。

 製作時間が間に合わなかったのか、予算の関係か。

 どちらにせよ、時間が思いの他少ない。


「すでに五日は経過しているから、それまでにけりをつけないといけないわね。最低でも数日は時間の猶予が欲しいから――来週の頭かしら。それまでにモブモブ君(仮)はつかまえてよく話を聞いておかないと」

 

 そう私は時間を逆算して考える。

 誰ともくっつかないエンドはご免こうむりたい。

 出会いとこれまで積み上げたものが全てリセットされるのだ。


「延々と無意味な事を繰り返すのも大変だしね。さてと、今日中に土曜日のフラグを立てておいた方がいいみたいね」


 ユーマとローズマリーがくっつくには、集団遊園地デートがが良いらしい。

 その集団というのは、カモミール、ローズマリーと、ユーマ、ミナト、サトリで遊園地に向かうのだ。

 そしてレイとヒュウガちゃんの二人は遊園地で偶然遭遇するらしい。


「……この時すでに予兆があったんじゃないかな」


 私はぽつりと小さく呟きながら、更に読んでいくと、ミントがそこで出てきて邪魔をするらしい。

 その邪魔を私はするつもりはないのだが、ユーマがある事を言われて逃げ出してしまうらしい。

 それに関しては書かれていない。


「んん……とりあえず、ユーマがダメージを受けそうな事? トラウマをえぐらないといけないの? というかあいつにトラウマなんてあったかしら」


 そう思った色々考えていて、そういえば兄がいるらしいと思いだす。

 そしてその兄は、ユーマにとって越えられない壁らしい。

 私は小さく呻いてから、


「ユーマのお兄さんがどんな奴か聞いておいた方が良いわね。ローズマリーは知っているかしら」

 

 そう思いながら離婚関係の話を聞くのもなと思いつつ、勝利する為にローズマリーに聞いてみる事にする。

 それに、よくよく考えればもう一人のミントもここにいるのだ。


「彼女からも聞いておけばいいかしら。そうね、まず食事の時にローズマリーに聞いて、次にサトルとミント2号のフラグを強制的に立ててくっつけてしまおう。本当は自身の気持ちと向き合ってどうのこうのが一番自然だし自分の力で勝ち取る方が良いのだけれど……私の目的のために、犠牲になってもらうわ」


 どちらにせよ両想いだから別に良いだろうと私は割り切って、考えて行く。

 その後でミント2号から話を聞く。

 そして遊園地に行った時に手伝ってもらえるかを聞きたい。


 理由は遊園地内ではぐれたユーマを私は追いかけて様子見がしたいのだ。

 一応ローズマリーが探してようやく追いつくようなのだが、出来れば場所が分かっているので離れた場所から私自身様子をみたい。

 予定通りかを。


「ミントと接触したカモミール達が何処かで足止めさせられていている設定で、ローズマリーが初めて接触……この足止め、ミント2号に頼むかな」


 そう、攻略本を見ながら私は呟いたのだった。

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