第五十五話・イベントにトラブルは付き物です
はい、第五十五話投稿いたしました。
以前から、とある動画に感化されまして、古いSTGをやっております。
それが難しくて難しくて…
7面後半復活マジ鬼畜です。
抜けられる気がしない…
うぃーす、第五十五話始まり始まり…
【霊力爆発】
爆発範囲内の【魔力】を消し飛ばし【魔法】を無力化します。
緑色の閃光が赤色の融体を侵蝕し、後にはなにも残りません。
物質的側面が強い【土属性魔法】には効果が少ないと思いましたが、無事に消し飛ばすことが出来ました。
【魔法陣】で発生させた【魔法】には効果が大きいんでしょうか?
【霊力爆発】の余波で【魔力】を消し飛ばされ、土のドームはボロボロと土塊へと戻っていきました。
今日は調子もいいので、一分もしないで【霊力障壁】は再展開されるでしょう。
「キャリルさんが言っていた【魔法】はこれですね?確かに驚異的です。私でなければ死んでいましたね。」
【火属性魔法】と【土属性魔法】を合わせた、マグマを発生させる【魔法】とは…
極めて殺傷性が高い【魔法】ですね。
あんな密閉空間でマグマが近づいて来れば、大抵の生物は熱で死んでしまいます。
せっかくルビアに選んでもらった服が焦げてしまいました…
「おや?どうかしましたか?そんな顔をして。私が無傷だったのが、そんなに驚くことでしょうか?」
ヴェルマさんは、まるで死人でも見たかの様な顔をしています
まったく、失礼ですね。
そして、眼鏡を通して視るヴェルマさんの【魔力】は、さっきほどもありません。
【霊力爆発】の余波にでも巻き込まれたのでしょうね。
「はぁ…ふぅ…あなた…なにを…」
「なにをしたかと言われましても。ただ【魔力】を消したと言うしか…」
わざわざ説明する気はありませんし、説明するとしても面倒です。
「さて、あなたは【魔法】を、私は【魔具】を使って。あなたは息絶え絶え、比べて私はなんともありません。」
「…っ」
ヴェルマさんが、なんとも言えない表情で私を睨みつけてきます。
「分かりますか?【魔法】なんてただの手段ですよ。なくても困る事なんてありません。」
【魔法】が使えなくても【魔具】を使えばいい。
ただの手段なのに【魔法】を一番と考えて【魔具】を使わないなんて…
【魔法】なんて、貧富を生んで上下を作るだけの、ただの害悪です。
…まあ、ただ嫉妬しているだけですが。
「それは誰にでも言えます。もちろん、あなたの愛しい愛しいキャリルさんにもです。」
「あなたが…!あの子のなにを…!」
どうやら、ヴェルマさんはキャリルさんが戦うことに忌避感を持っているようです。
どんな事情があるかは分かりませんが、だから【魔具】を没収したんでしょう。
「あなたがどうして【魔具】を没収したのか、興味なんてありません。別に放っておいても構わなかったんですが…」
本人の意志を捻じ曲げるのはいいことではありません。
戦う手段があることは、悪いことではありませんし。
「まあ、友人の為ですからね。出来ることをして、それでダメならそこまでです。」
レーザーブレードを起動し、ヴェルマさんに近づきます。
「さあ、そろそろ終わらせましょうか?【家族】が待っていますから、早く戻りたいんですよ。」
「うるさい…!うるさいうるさいうるさい!」
ヴェルマさんが左手に炎の球を出現させ、それを放ちました。
「だから、無駄ですって。」
今は【霊力障壁】が展開されています。
この程度の炎球なんて貫通するハズもありません。
「そん…な…」
「まあ、試合が終わったら二人で話し合ってくださいね。」
【霊力】の刃が、ヴェルマさんの胴体を貫きました。
ヴェルマさんの【魔力】が消え失せ、地面に倒れ込みました。
『おぉーっとベル選手!倒れてしまいました!これでイーナ選手の…え?なに?』
なにやらトラブルでもあったようですね。
そこは放送を切らないと聞き苦しいですね。
『…これ本当に?上から?…大丈夫なの?』
なんだか嫌な予感がしますね。
面倒くさいことでも起こりそうな…
『申し訳ございません!少々トラブルが起こってしまいました!しかしご安心ください!』
なにを安心すればいいんでしょうか?
『【No.5】との特別試合です!では【No.5】の入場です!』
エキシビジョンというヤツですか?
聞いていませんよ?
はい、どうだったでしょうか?
だいぶ短めで、ちょっと強引な展開ですね。
仕方ありませんね。
行き当たりばったりな小説ですから。
これから先の展開はどうしましょうか…
感想、意見、その他諸々、お待ちしております。