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私が行く・異世界冒険譚  作者: ちょめ介
蒔かれた種はどんな木に育つのか
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第四十六話・美術品よりもお金が大事です

はい、第四十六話投稿いたしました。


そういえば、先週分の更新後、閲覧数が無駄に伸びていたんですけど…


更新した日のPV数がいつのも二倍くらいになっていました。


それと、この一週間でお気に入りも一気に増えていましたし…


なんというか、精神力がガリガリ削られていきます。


自分はのんびり気質でマイペースなのですよ。


将来の夢は、日がな一日ノンビリと、縁側で日向ぼっこをすることです。


それと、ちょっと長くなってしまったので、中途半端ですが、残りは次回でお願いします。


ひゃっほい、第四十六話始まり始まり…

どうも、イーナこと伊那楓です。


昨日キャリルさんからお茶会への招待状を貰いました。


どうやら、主に王族や貴族が招待されているようですね。


こんな一般人がお城に入っても、大丈夫なんですかね?


それに、王族や貴族と聞くと…


「それでは行ってくるので、セルナたちは自由にしていてください。」


「自由っつってもな。お前に出された課題も終わってないんだが…」


「では、それを終わらせたらにしてくださいね。難しくもないでしょう。」


「…ジュノニの毒の抽出とだよな。かなり無理があるんだが…」


「【魔法】も使えるんですから、出来ないわけでもないでしょう?」


【魔法】というのは、本当に便利ですね。


【火属性魔法】による加熱から【水属性魔法】と【風属性魔法】による冷却および抽出と分離、それと【土属性魔法】による圧砕。


本当に…【魔法】はずるいです。


「でもな、難しいことには変わりないからな。」


「では、ヒントをあげましょう。ジュノニの毒はある一定範囲の温度で結晶化します。その温度が分かれば…あとは簡単ですよ。」


「んー…分かった。なんとかやってみる。じゃ、お土産かなにか期待してるぞ。」


それだけ言葉を交わし、お城へと向かいました。


それにしても…


「どうしたんですか?さっきから黙りこくって。」


ルビアとリリウムも一緒にいるのですが、ルビアが不満げな顔をしています。


リリウムはもちろん、私の背中で寝ていますよ。


もうお昼も近いんですがね。


「だって、イーナさん…昨日一緒に寝てくれませんでした…」


「仕方ないじゃないですか。ソファーで寝てしまったんですから。あんなに狭い場所で、一緒には寝れませんよ。」


それでも、目が覚めたらリリウムが隣にいましたけど。


「でも、リリウムちゃんとは寝てました…」


「リリウムはまだ子どもですよ?甘えるな、というのは無理があります。」


「はい…」


ルビアがションボリとしてしまいました。


「大会が終わったら、服を買いに行きましょうか。もちろん、ルビアが選んでくださいね?」


私には、服を選ぶセンスがありませんから。


この前ルビアに選んでもらった服は、なかなか気に入りましたし。


「は、はい!任せてください!」


さあ、ルビアも元気になりましたし、お城に行きますか。




閑話休題





道中では、なんだか嫌な視線を感じました。


恨みがましい視線というか、ねちっこいというか。


なんなんでしょうね?


まあ、そんなことは置いておいて、お城に到着しました。


とても大きいお城ですね。


まるで、夢の国にでも行ったような気分になりますね。


城門の前に門番さんがいます。


私たちが近づくと、塞ぐように槍を構えました。


「な、何の用だ【No.6】に【No.9】が連れ立って!」


ああ、そういえば私は【No.9】でしたね。


それに、ルビアは【No.6】でしたっけ。


「今日は王族と貴族のお茶会だ!王族が招いた客人のみが入城できる!お前達のように【No.】を持っていようが、入ることはできん!」


なんなんですかね?


【No.】ということが分かっているはずなのに、こんな対応をするなんて。


一歩間違えれば、大惨事ですよ?


「ちゃんと招待状もありますよ?見ますか?」


「ふん、見せて見ろ。」


封筒を渡すと、門番さんの顔が引きつり、手紙に目を通して行く内に顔から血の気が引いていくのが分かりました。


「こ、これは!?」


「通ってもいいですか?」


門番さんが驚いていますね。


そんなに大声を上げられると、リリウムが起きてしまいます。


「な、なぜお前のような者が!【フィジカ】第二王女からの招待状を!?」


こいつは…耳が聞こえていないんですかね。


リリウムを片手で支え、右腕にレーザーブレードを出します。


このレーザーブレードは、昨日大会で使ったものと同じですね。


「もう一度聞きます。通っても、いいですね?」


「こ、これは…!」


レーザーブレードを起動し、門番の首に当てます。


「通ってもいいか、と聞いているんです。聞こえないんですか?私たちはちゃんとした招待状をもらって、この場所に招かれたんです。あなたになにか言われる筋合いはありませんよ?」


気絶させて通ってもいいんですがね。


いろいろと面倒なことになってしまいます。


「わ、わかった。と、通れ。」


ようやく槍を下げました。


まったく、これだからお城は嫌いなんですよ。


お城で働いていることに誇りを持ちすぎて、怪しいとすぐに疑うんですよね。


招待状があるんですから、素直に通せばいいんですよ。


「ん…お姉ちゃん…?」


「リリウム、起きましたか?」


「ん…起きてない…」


そう言って、私の背中に顔をうずめました。


「こらこら、起きたのなら歩いてください。もう一緒に寝ませんよ?」


「リリウム…ひとりで…歩けるよ…?」


よほど私と寝られないのが嫌なのか、いつの間にか背中から降りて、手を繋いでしました。


「それじゃ、行きましょうか。ルビア、もしも知っている【人間】がいても、知らないふりをしてくださいよ?」


「知ってる【人間】ですか?イーナさん以外の【人間】なんて、似たようなモノです。記憶に留める価値はありません。」


「それなら構いませんよ。でも、出来る限り騒ぎは起こさないようにしてくださいね?」


そして、ルビアもいつの間にか私と手を繋いでいます。


まあ、気にしない方がいいですね。


いつもの事ですし。




閑話休題




さて、お城に入ることが出来ました。


【アプライド】でお城には入ったことがありますが、なんというかあのお城よりも豪華絢爛ですね。


よく分からない壺や、理解不能な絵画などの美術品が、だだっ広い廊下のあちらこちらに飾ってあります。


まったく、どうしてこんな美術品を集めるんでしょうね?


こんなものより、お金の方がよほど信頼できますよ。


「あ、イーナさん。向こうから声が聞こえますよ。」


そう言ってルビアが指した方向には、大きい扉がありました。


「ここですか。それにしても、お茶会ですよね?」


こんなに大きい部屋が必要でしょうか。


まあ、お城だから、ということで納得しましょう。


その扉を開くと…


「お姉ちゃん…リリウム…怖い…」


おやおや、リリウムがしがみついてきました。


まあ、中にいた【人間】が一斉にこちらを向きましたからね。


小奇麗な服を着て、キラキラとした石をつけて、肌を塗って。


大半が貴族かなにかですかね?


「リリウムちゃん、大丈夫です。リリウムちゃんに変なことをした【人間】は、私が殺してあげます。」


私がリリウムの頭を撫でていると、ルビアがそんなことを言いました。


それにしても、これはお茶会というより、パーティーですね。


奥の方にステージがあり、たくさんのテーブルの上に色々な種類の食べ物が置いてあります。


あのステージでキャリルさんが言っていた、挨拶をするんですかね?


「お昼もまだですし、なにか食べててください。リリウムはルビアと一緒にいてくださいね。私は、ちょっと挨拶をしてきますから。」


「分かりました。イーナさんの分も取ってきます?」


「アルモがあったら、取っておいてください。それでは、その内に戻ります。」


「はい。リリウムちゃん、なにを食べますか?」


「私…果物が…いい…」


リリウムは、本当に果物が好きですね。


しかし、周りから聞こえてくる小さな声が耳障りですね。


私とルビアは【No.】の上位ですから。


その上位二人が仲良くしているのが、気になったんでしょうね。


いい気分にはなりませんが…




閑話休題




「どうも、昨日ぶりです。」


「ぬ、イーナ!来てくれたのか!お前たち、邪魔じゃ!」


ここで色々な人に囲まれているということは、挨拶は終わっていたようですね。


私に近づき、ハグをしてきました。


「挨拶は終わっていたんですね。ところで、あの人たちはいいんですか?」


見たところ、どこかの国の貴族の子息子女らしいですけど。


「いいのじゃ。妾の機嫌取りばかりで、なにも面白くない。それよりもイーナと話をしている方が、何倍も楽しいのじゃ。」


「そうですか。それで、昨日の件ですが…」


話をしていると、私とキャリルさんの前に、一人の少年が現れました。


「お前!このお方が誰だか知っているのか!」


「ええ、知っていますよ。【フィジカ】の第二王女、キャリルさんですよね?それがなにか?」


「お前のような【No.】風情が!気軽に話しかけていいお方ではない!今すぐ出ていけ!」


なにを言っているんでしょうか?


「あなたたちこそ、何様のつもりでここにいるんですか?どうせ、父親か母親のついで、おまけ程度の扱いでしょう?」


「き、貴様!」


そんな言葉と共に、少年が腰に差してあった剣を抜きました。


「危ないですね。こんな場所で剣を振り回すと、怪我をしますよ?」


「黙れ!」


図星だったのか、剣を振り下ろしてきました。


剣術はよく分かりませんが、ブレもなく、真っ直ぐな軌跡です。


「まあ、怪我をするのはあなたですけどね。」


右手に出したのは、ただの鉄塊です。


直撃しても、骨折程度で済みますよ。


多分、ですが…


振り下ろされた剣に対して、交わるように鉄塊を振り上げました。


「な―――がっ!はぁっ!」


剣が粉砕されると同時に【魔力障壁】をも粉砕し、腹部に綺麗に入りました。


ふむ、剣と【魔力障壁】で軽減されましたが、少なくとも痣にはなりましたかね。


「さて…」


鉄塊をしまい、試合で使ったレーザーブレードを出しました。


倒れている少年の喉元に、レーザーブレードを突き付けます。


「さあ、どうします?出ていきますか?消えますか?それとも…」


「あ、あ…」


「死にますか?」


「あああああああ!」


少年が、全力で逃げ出してしまいました。


「い、イーナ、あれはやりすぎではないのか!?」


「いいんですよ。先に手を出したのは向こうですし、なにを言われようが、なにをしてこようが、全部潰しますから。」


「そ、そうか…」


「さて、本題ですよ。相談があると言っていましたが…」


ここに来たのも、その相談の為ですし。


「そうじゃ、部屋を用意してあるのじゃ。ついてくるのじゃ。」


歩いて行ったキャリルさんの後をついていきます。


ああ、それにしても周りの視線がウザったいですね。


なにかを見定めるような、珍しいものを見るような視線が、本当に…

はい、どうだったでしょうか?


王女様が言っていたお茶会は、実はパーティーだったんだよ!


…まあ、そんなことは置いておいて。


主人公が今回出した、あの鉄塊ですが…


どすこいぃぃぃぃ!とか、ぃよいしょぉぉぉっ!とか、やっぱりかぁぁぁぁぁ…とか。


あの人があれするあれですよ。


感想、意見、その他諸々、お待ちしております。

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