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私が行く・異世界冒険譚  作者: ちょめ介
蒔かれた種はどんな木に育つのか
43/81

第四十三話・賭け事は身を滅ぼす原因です

はい、第四十三話投稿いたしました。


テストが連続で、書く暇が…


うわー…


やっちまいました…


すみませんでしたー!


次こそは計画通りに…!


しくしく、第四十三話始まり始まり…

どうも、イーナこと伊那楓です。


昨日はリリウムとルビアと、フィンチの討伐に向かいました。


相変わらずルビアは凄かったですね。


フィンチの突進を片手で受け止めていました。


私の方にも向かってきましたが【霊力障壁】で受け止めたので、傷一つありません。


まあ、後ろにはリリウムがいたので、通すわけもありませんが。


水の【魔法】を鼻から噴射してきましたが、それも【霊力障壁】を破るまでの威力はありませんでした。


【霊力障壁】で止まったところを、レーザーブレードで一刀両断しました。


倒れたところで、袋から短剣を出してフィンチの牙だけを切り取りました。


…ほとんど力任せでしたけどね。




閑話休題




そして今日、ようやく予戦が終わりました。


特に変わったことはありませんでしたよ?


片手に小型のレーザーブレードを出し、もう片手には消費の少ないレーザーライフルを。


ちなみに、このレーザーブレードとレーザーライフルは【フィジカ】で、あの王女様に渡したものと同じですね。


そういえば、あの王女様は今頃なにをしているんでしょうね?


もしかしたら、会えるかもしれませんね。


この大会には各国の王侯貴族がわざわざ見に来ますし。


まあ、それはそれとして、予戦で優勝した六人が本戦に進むようです。


六つのブロックに分かれ、そのブロックで一位になると、本戦に進むという形でした。


簡単に勝ち上がっていくことが出来ましたよ?


【魔法】を使ってきたり【魔具】を持っていたりしましたが、問題はありません。


レーザーライフル数発やレーザーブレード一太刀で、ほとんどの試合が終わってしまいました。


なんだか、審判の人は唖然としていましたが…


それと、やはりルビアも予戦に出場していました。


ルビアのパンチで場外に吹き飛んでいた光景は、圧巻でしたね。


ちなみに、場外になっても失格のようでした。


観客は、悉く声を失っていましたけど。


まあ、とりあえず私とルビアは、本戦に出場が決定しました。


予戦自体は三日に分けて行われるようです。


私とルビアは、たまたま同じ日に終わったわけですね。


さて、本戦が始まるまでは間が空きましたが…


「セルナ、ラブラブするのは構いませんが、場所を考えてください。」


「お兄ちゃん…らぶらぶ…?」


【緑竜】がセルナの腕に抱きついています。


まったく、周りから生暖かい目線を感じますよ。


ギルドの中でイチャイチャしていれば、仕方ないですが…


「ち、ちげえよ!こいつが勝手に―――!」


「なによセルナ。ちゃんと名前で呼んでよ…」


昨日依頼を済ませた後、宿に戻ると、セルナと【緑竜】が妙に仲が良くなっていました。


それはもう、セルナと名前で呼ぶようになったり、夕食を【緑竜】がセルナに食べさせたりと。


あなたたちは、新婚夫婦ですか?


それと、セルナも【緑竜】を名前で呼んでいました。


「い、いやな、メリア(・・・)。こんな人が見てる場所でな、腕を組むとな、目立つってか…」


「いいじゃない。いくら【人間】に見られようが、あたしは構わないわ。見せつけてやりましょ。」


どういった意図で付けたかは分かりませんが、セルナはそう呼んでいます。


「ところでイーナさん。どうしてギルドに来たんです?」


ルビアがそんなことを聞いてきます。


「ええ、大会に向けて資金が必要なんですよ。」


以前の【緑竜】討伐で、1200万S程の収入がありましたが、もう少し欲しいところですね。


「本戦まであと四日です。それまでにもうちょっとお金が必要なんですよ。それと、セルナいいですか?」


「ん、なんだ?」


【緑竜】に腕に抱き着かれたまま、セルナがこちらを向きましたました。


なぜだか【緑竜】は、私を睨んできますね。


「ちょっとお願いがあります。頼めますか?」


「ああいいぞ…っても、あんまり無茶なのはよせよ?」


「大丈夫ですよ。大会で、私に賭けて欲しいんですよ。」


大会要項をよく読んだら、参加者は賭けることが出来ないとありましたから。


「ああ、そんなことか。いいぞ。で、いくら賭けるんだ?」


「全額をお願いします。」


「…全額って、全額か?」


「ええ、今持っているお金と今から稼ぐお金全額です。」


私みたいな無名な人間に賭ける奴なんていませんから、倍率は一体どれ位になるんでしょうね?


十倍か、はたまたそれ以上か…


「いやいやいや!ちょ、おま、ええっ!全額って、1200万Sだぞ!?それ全部って!正気かお前!?」


「なんですか?私は正気ですよ。それともセルナ。私が負けるとでも?」


まったく、こんな人通りの多い場所で大声なんて出して。


「ん…いや、負けるとは思っちゃないが…それでも、絶対に負けない確証があるわけじゃないだろ?もしも負けたら、どうやって生活するつもりだ?」


「大丈夫ですよ。いざとなったら、なんとでもなりますから。」


【地球】と違って、ここには仕事がたくさんありますから。


「ちょっと【人間】あんたの言ってることは無茶苦茶よ。もっとちゃんと考えて―――」


「部外者は黙っていなさい。【緑竜】」


【緑竜】から何かを言われましたが、無視しました。


まったく、話しているときに割り込むなんて、さすが【緑竜】ですね。


「…やっぱり、あたしはあんたが嫌いだわ。」


「おや、奇遇でしたね。私もあなたが大嫌いですよ。」


例えなにがあろうと、あなたを好きになるなんてありえませんよ。


「でも、全額は言い過ぎましたね。これから稼ぐ分は食費に回しましょうか。」


大会は十日ほど続きますからね。


その間に稼いでもいいんですが、それも面倒ですし。


「そ、そうか。よかった…」


セルナも安心したようですね。


「それで、ですが。依頼を持ってきておきました。選んでください。」


持ってきた依頼は、三種類です。


一つ目の依頼はネスラー草の採集です。


ずいぶん前にも受けましたね。


ネスラー草はフィルマよりも傷に対する効果が高く、需要が高い植物です。


その分貴重で、なかなか見つからない高価な薬草です。


二つ目の依頼は【魔獣】カニスの討伐です。


【アンヴィーラ】の周辺にのみ生息している、狼のような【魔獣】です。


基本的に群れているので、一匹見かければすでに周りを取り囲まれていることもあるとか。


それに、風と土の【魔法】を使いつつ錯乱をしてくるので【探知魔法】を使っても位置もわかりづらい難敵です。


三つの目の依頼は【魔獣】ティーストの捕獲です。


この【魔獣】は大人しく、体長8m、体高3mの巨大なカメです。


水と火の【魔法】を使いますが、それは主に自衛の為だったりします。


基本的に人畜無害で、珍しい草食の【魔獣】で、餌付けをして手なずけることも可能です。


しかし、一日に食べる餌の量が尋常ではないので、よほどの物好きでないと捕獲を依頼したりはしませんがね。


それでも、この【魔獣】を手なずけることで、荷物を引かせたり、他の【魔獣】からの防衛手段としても活躍するなど、メリットも大きいです。


「はい!イーナさん!」


「なんですか?ルビア。」


ルビアが元気よく手を挙げました。


「私は、イーナさんと依頼を受けたいです!」


「大丈夫ですよ。ルビアとリリウムと私。セルナと【緑竜】で別れていますから。」


【緑竜】と一緒に依頼を受ける?


そんなことをしたら【緑竜】が何も喋らなくなってしまいますよ。


それに【緑竜】はセルナと二人っきりのほうがいいでしょうし。


「それでは、セルナはどの依頼がいいですか?ちなみに、オススメはカニスの討伐です。」


「いや、選ばせてくんねーのかよ。」


「いえ、オススメしてるだけですよ。ネスラー草の採集は本当に見つかるのかわかりませんし、ティーストの捕獲は…言わなくてもわかるでしょう?」


「たしかに…あんなでけぇ【魔獣】を捕獲なんてな。それに、ネスラー草か…そんなに見つからねえのか。」


「だからカニスの討伐をオススメしているんですよ。証拠部位はカニスの牙です。簡単でしょう?【緑竜】もいることですし。」


「まあ、な…」


「で、どうしますか?」


「じゃ、カニスの討伐に行くわ。お前らはどうすんだ?」


「私たちはネスラー草の採集にしますよ。」


「分かった。んじゃ、行ってくるわ。終わったらどうする?」


「終わったら宿に集合でいいですよ。今日の用事はこれだけです。早く終わったら自由ですよ。」


「そか、分かった。行くぞメリア。」


「うん。分かったわ。」


そう言ってセルナたちはカウンターに向かい、依頼を受けてからギルドを出ていきました。


「じゃあイーナさん。私たちも…」


「いえ、その必要はありませんよ。」


袋に手を入れ、取り出すものは…


「ネスラー草です。これで依頼は終了ですね。後はセルナたちを待ちましょうか。」


以前【アンヴィーラ】に来た時に、採集しておいたものを取っておいたんですよ。


「それじゃ、これを出して依頼を終わらせましょうか。」


「はい。でも…イーナさんと一緒に外に行きたかったです。」


なんだかルビアがションボリしています。


「大丈夫ですよ。時間はまだあります。セルナたちが戻ってくるまで、買い物でもしていましょうか。」


「お姉ちゃん…リリウム…果物…食べたい…」


「いいですよ。ルビアはなにが食べたいですか?」


「私は…イーナさんの食べたいものが食べたいです。」


「そうですか。では、なにを買いますか…」


そんなことを考えながら、カウンターに向かいました。


セルナたちは…大丈夫でしょうね。


腐っても【緑竜】もいますし。

はい、どうだったでしょうか?


予戦ですか?


…いえいえ、考えていないわけではないですよ。


ぶっちゃけ書きづらいだけです。


それにしても、タグに示してある要素が少ない…!


最近めっきりですね。


多分、本戦に進むと出てくる…かな?


まあ、あんまり多くは…


感想、意見、その他諸々、お待ちしております。

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