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私が行く・異世界冒険譚  作者: ちょめ介
蒔かれた種はどんな木に育つのか
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第四話・木を隠すなら森の中、では人を隠すのは?

はい、第四話投稿しました。


今回は説明が長くなってしまいましたが結構重要なので、飛ばさず読んでいただけるとありがたいです。


では第四話、始まり始まり…

さてさて、顎鬚が立派な神様にACの4系とかいうゲームの能力を与えられて、異世界に送られることになりました。


伊那楓です。


神様の居た【神様世界】とやらから送り出されて、気づいた時にはこの場所に居ました。


え?この場所ってどこだって?


…すみません。現実逃避をしてしまいましたね。


でも分かる人には分かるんじゃないでしょうか。


ええ、あの神様もなかなか乙な事をしてくれますね。


だってそうでしょう?町の中にいきなり人が現れても騒ぎになるでしょうし。


…そろそろ私がどこにいるのか言いましょうか。


森です。


もう一度言います。


森です。


木の中でも林の中でもなく、森の中にいます。


しかし私は日本人、もちろん森での生活などしたことなどなく、一刻も早く近くの村か町にでも行きませんと人間生活を歩めません。


…まあ、お金が無いので、宿に泊まったりは出来ませんがね。


まあ、そんな事は後回しにして…


「ここが異世界ですか…さて、何をしましょうか」


幸いこの世界【ケミスト】の一般教養、その他諸々とACの4系とやらの知識は頭の中に入っています。


神様には感謝しておきましょうか。


でも、今は場所が場所です。


現在地の確認を優先した方がいいですね。


「とりあえずは【霊力浮遊(ブースト)】で…」


知識にある通りに【霊力】を体の外に放出するイメージで力を込めると、体がふわふわと宙に浮かんで…って


「高い、高いです!」


忘れてました、私って高所恐怖症の気があったんですよ…


いや、理由なんてないんですけどね。


嫌な事に理由なんてありませんよ?


「【霊力浮遊】は諦めましょう。」


人間には諦めも肝心です。


でも【霊力浮遊】を使って空から周りに何があるのかを確認しないと…


「…とりあえず、森から出ましょうか。」




閑話休題(数時間経ちました)




「あーもう」


歩き出してから数時間、いまだに森から出られません。


森が広すぎるのか、それとも私が方向音痴なのか。


…私は前者だと信じたいです。


仕方がないです。


「【レーダー】を使ってみますか…ってうわ!」


【レーダー】と口に出した途端、私の胸の辺りに半透明のスクリーンが表示されました。


どうやら【レーダー】と言うと表示されるようです。


「ふむふむ、緑の点が害意が無いもので、赤の点が害意が有るもの…って赤の点ありますし!?」


周囲の状況が半透明のスクリーンに多くの緑の点と少しの赤の点で表示されています。


この【レーダー】は自分を中心として生物の位置がリアルタイムで表示されているので、周りの様子は分かり易いですが、距離と目標の大きさはいまいち分かりません。


緑の点は森の小動物ってことは分かります。点が多いですし。


赤の点はなんでしょうか?オオカミとかクマ?それとも人間?


そんなことを考えている間に赤の点と緑の点が接触したと思ったら、あっという間に緑の点が消えてしまいました。


「うーん…確認が取れませんね…後で現場に向かってみましょう。」


赤の点はしばらくその場にとどまると、また動き出して【レーダー】の索敵圏内から出ていった。


「じゃあ、行ってみますか。」


私は【レーダー】を頼りに赤の点と接触しないように進んで行った。




閑話休題(十数分後)




何度も言うようですが、私は日本人であり、精肉工場に勤めたこともなければ鶏を絞める所を見たこともありません。


まあ、何を言いたいのかというと…


「うわ、これは…」


血だまりの中に鹿が倒れていました。


さすがに直視する事が出来ませんね。


「まあ、これが野生なんでしょうね…」


【地球】にいたころは森に入った事も少なく、こんな光景を見ることもありませんでした。


しかし、野生では弱肉強食、当然の摂理です。


大小、大きさはどうあれ、命を繋いでゆく為の必須行為。


自分が見ていないだけで、当然のように行われている光景。


飽食の時代と言われて、常に食べ物が溢れていましたが、ここではそんなことはない。


自分が獲物にならないようにと、心に決めました。




閑話休題(数分後)




野生の弱肉強食を目の当たりにし、決心を新たにしました。


「なるほど、これが神様の言っていた能力ですか。」


知識を引っ張り出して私に付与された能力を確認しました。


「なるほど…これは便利ですね。」


確認したところゲームの…ACの4系でしたっけ?それに出てくるロボットに使われている技術が私に付与されているようです。


霊力急進(クイックブースト)】ですが、【霊力】を消費して体を前後左右に急加速させるんですがね。


端的に言って吐きました…


だって体が急に3mも急加速して吹き飛ぶんですよ!?木に激突して打撲を負いました。


これは出力を調整して、移動距離を1m程にしてゆっくりと加速するようにできました。


とは言っても、120km/hのトラックに激突されたような勢いから、ジェットコースターの降下時の勢いに変わったくらいですが…


それでも加速時の勢いには慣れが必要ですね。


霊力突進(オーバードブースト)】ですが、これも【霊力】を消費しながら高速度で移動するんですがね。


空気抵抗で息ができませんでした…


高速道路を走っている時に窓から顔を出したような感覚でしたよ…


それに加速が速すぎて、これも木に激突しました。


骨が折れていないところを見ると体が頑丈になっているらしいです。


これも出力を調整して自動車と同じくらいの速度を出すようにできました。


たぶん60km/hでしょうかね。


まあ、体感速度は速いんですが周りから見ればそうでもないですよ。


あ、ちなみに【霊力急進】と【霊力突進】を使用中は【霊力浮遊】が自動的に使われるので地面との抵抗はありませんよ?


地面から少し浮いている感じですね。


最後は【霊力障壁(プライマルアーマー)】ですね。


簡単に言えば耐物理、耐魔法障壁です。


自分を中心に球状に1m程を【霊力】の膜が覆っています。


突破するのは簡単ですよ?


貫通力を上げる為に、速さと密度を上げた物を撃てば案外簡単に突破できます。


まあ、この世界にも似たような【魔力障壁】があるらしいですが。


私のは【魔力】ではなく【霊力】を使っているので似て非なるものですね。


ちなみに、私のものは【霊力】なので致命的な環境汚染はおきませんよ?


そして【霊力障壁】を攻撃に転用した【霊力爆発(アサルトアーマー)】です。


これは私を中心に半径3m程を無差別に攻撃します。


これには【魔力】による攻撃を無効化する作用もあるようです。


しかし欠点として【霊力爆発】発動後、一定時間は【霊力障壁】を展開することができなくなります。


その時間はコンディションにも左右されるようですが…


私の能力はこんな所でしょうかね?


「でも、これはやりすぎですね…」


ACはこれが無くては始まらないとありましたが…


幾分か小さくなっているようです。


それでも重いです。


これ、ゲームでの縮尺から考えて軽くなっているはずですがね。


え?何かって?


銃火器、武装の類ですよ。


ゲームには背部武装もあるらしいですが、私には重すぎて使えません。


ので、必然的に腕部武装だけになりますね。


色々、本当に色々ありましたよ。


なんか頭の中にXMBが表示されて選択すると右腕と左腕それぞれに一丁ずつ現れるんですよ。


実弾兵器とEN兵器があるんですが、ちょっと試し撃ちしてみたんですよ。


そしたらどうなったと思いますか?


マシンガンを撃ってみたら反動で射線はぶれるし、ショットガンを撃っても反動で腕が痛くなったし、グレネードやバズーカは重すぎてろくに携行できません。


しかし、軽いライフルは携行しながら撃てますし、スナイパーライフルなら動く必要が無いので撃てました。


マシンガン、ショットガン、グレネードは【魔力障壁】を減衰させやすく、ライフル、スナイパーライフル、バズーカは【魔力障壁】を突破させやすいらしいです。


EN兵器はまあ軽かったんですがね。


実弾兵器と比べて、ですが…


私の【霊力】を使って弾を発射してるみたいなんですがね…


どうやら持ってるだけで私の【霊力】を使うらしいんですよ。


ほら、テレビでも待機電力ってあるじゃないですか?


それと似たようなものですよ。


話がそれましたね…


EN兵器を使った時に消費する【霊力】なんですが、あまり気になる程でもありませんね。


EN兵器によっても消費する【霊力】の量も違いますが。


そりゃ【霊力突進】を使いながら【霊力浮遊】を使って更に【霊力急進】を使えば【霊力】はカラッポになりますよ?


【霊力】が少なくなってきたら、徐々に体が倦怠感に包まれますから、それを目安におおよその残量も分かります。


でもどうやら【霊力】の回復量が並じゃないらしくって十数秒もすれば倦怠感もなくなります。


まあ、EN兵器にも特徴があって、【魔力障壁】を突破しやすいレーザーライフル、【魔力障壁】を減衰させやすいプラズマライフルがあります。


あとEN兵器の中にコジマ兵器ってのがあったんですよ、これは【霊力】をチャージして一気に撃ち出すものなんですが、その【霊力】は【霊力障壁】の方から回ってくるらしくて、最大までチャージする間は【霊力障壁】は減衰し続けます。


まあ、最大までチャージしたら【霊力障壁】は回復していくんですがね。


最大までチャージしたものを直撃させれば、相手の【魔力障壁】を貫通して【魔力】を限界まで削ります。


一撃必殺の兵器ですね。


重いうえに大きいのでまず当てられませんがね。


でもEN兵器って体に傷を付けずに相手の【魔力】を削る効果が主体みたいですね。


所謂、非殺傷用兵器ですね。


そしてEN兵器の最後に有ったのがレーザーブレードです。


これは完全に近接戦闘用の武器ですね。


【霊力】を消費し、【霊力】で構成された刀身で相手を切りつける。


使用すると自動で【魔力急進】が発動して相手との距離を詰めるようですね。


【魔力障壁】を貫通しやすいうえに減衰もさせやすい。


そして【魔力】も大幅に削る。


まあ、接敵する性質上、こちらが被弾する可能性も上がりますが。


それとレーザーブレードに混じってたんですがね…


実体型のブレードがあったんですよ。


完全に杭打機ですね。


正式名称・射突型ブレード。


レーザーブレードにあるリーチがほとんど無いに等しく【魔力急進】も発動しない。


命中させるには相手が停止しているところを狙って一気に接敵するしかありませんね。


しかし、【魔力障壁】突破力及び、破壊力がすさまじく、まさに一撃必殺です。


でも実弾兵器ですから、生物に当てると相当スプラッタな光景が展開されると思います。


それにしても…


「色々と確認してたら大変なことに…」


地面は抉れ、木は数十本以上倒れ、まさに爆心地。


「少し自重しましょうか…」


これからは兵器の使用を控えようと決めた、今日この頃でした。

どうだったでしょうか?


AC4との矛盾があれば指摘お願いします。


主人公の能力はコジマ粒子を使用しておりませんので、環境に優しいクリーンな物になっております。


これから、【霊力浮遊】、【霊力急進】と書いていきますが、それぞれ【ブースト】、【クイックブースト】です。


最初だけルビがふってありました。


え?全部にルビをつけろって?


…面倒なので勘弁してください。


主人公は漢字の読み方で喋っています。


感想、意見、その他諸々、お待ちしております。

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