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私が行く・異世界冒険譚  作者: ちょめ介
蒔かれた種はどんな木に育つのか
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第十五話・お城への潜入はかなり厳しいです

はい、第十五話投稿いたしました。


6月に入って徐々に暑くなってきましたね。


梅雨ってどこに行ったんでしょうか?


え?これからだって?


…ジメジメでムシムシなのは嫌だなー


これより、第十五話始まり始まり…

イーナこと伊那楓です。


頭の上には【白竜】のリリウム。


そして隣にいる美人さんは【赤竜】のルビアです。


ルビアは擬態しているんですがね。


【フィジカ】で受けた依頼のゴラウの駆除。


途中で変な男が決闘を申し込んできましたが、軽くあしらいました。


変な恨みを買いましたかね?


まあ、無事に終わりましたよ。


それで門を出て依頼を終わらせました。


そしたらですよ…


「で、どうなのじゃ?」


「ああ、すみません。ちょっと目まいが…」


いや、この少女がとんでもないことを言ったものですか…


「で、どういう意味でですか?」


「ぬ?そのままの意味じゃが…」


ちなみに、この世界【ケミスト】では同性婚が認められています。


まあ、滅多には無いことですが。


「それは…王族としての立場で言っているんですか?」


「お、王族!?ど、どういう意味かわからんのじゃが!?」


キャリルさんがどう見ても慌てながら言います。


「いや、バレバレですよ?」


その喋り方も、ローブから見える綺麗な服も、庶民ではありえないものですし…


それに名前も突然聞かれて慌てたんでしょうね。


王女の名前そのままでしたし。


「ぬ…ばれてしまっては仕方がない。なにを隠そう妾こそが【フィジカ】の第二王女キャリル・グリニャールじゃ!」


何か効果音でも出そうなポーズを決めて高らかに名乗りました。


「イーナさん。この人は?」


「ああ、ルビア。もう終わりましたから、行きましょう。」


「ちょ、ちょっと待ってほしいのじゃ!」




閑話休題(数十分後)




門をくぐった途端、鎧を付けて槍を構えた人たちが私たちの周りを取り囲みました。


なんだかこんな展開が多いですね。


「そこの女!王女と女の子を開放し、素直に投降しろ!」


どうやらルビアが誘拐でもしたと思われていますね。


「もしかして…黙って城を出たんですか?」


「いや、ちゃんと護衛も一緒にいたぞ?途中で振り切ったが。」


いや、そんなどや顔で言われても…


そんなことを言いあっている間に、じわじわと迫ってきます。


「ちょ、ちょっと待つのじゃ!お前たち、この人たちは―――」


その時ルビアが私とキャリルさんを脇に抱えました。


キャリルさんは私と同じくらいの身長なので、ルビアなら簡単に抱えられます。


「ふふふ。ばれては仕方ないですね。王女を攫ったのはこの私です。それと、この女の子も頂いていきます。」


「ルビア?何を―――」


「は、放すの―――うぎゃー!」


ルビアが私たちを抱えて飛び上がりました。


キャリルさんが悲鳴を上げています。


あ、高い。


地面が離れてく。


これは―――




閑話休題




「イ…さ…イーナさん!」


声が聞こえます。


この声は…


「ん…ルビア…私…」


「ごめんなさい。イーナさん…」


ああ、気を失ってたんですね。


「気にしないでください。病気みたいなものですから…」


やはり、まだダメですね…


「それはそうと、ここはどこですか?」


ベッドに寝ていたようですね。


窓から外を見ると、もう薄暗くなっています。


「宿をとったんですよ。袋からお金使っちゃいましたけど。」


「構いませんよ。ところで…」


キャリルさんは?と続けようとしたら、奥から音が聞こえました。


「向こうには何が?」


「あっちにはお風呂が―――」


その時、ドアが開きました。


風呂場から出てきたキャリルさんは一糸纏わぬ姿で…


率直に言うと裸で出てきました。


「むぅ、なんじゃこの粗末な風呂は?それに侍女もおらんし…早く服を着せぬか。」


やっぱり王族なんですね。


「服くらい自分で着てくださいよ。恥ずかしくないんですか?」


「なにを言うか。女しかいない場所で何を恥ずかしがることがあるのじゃ?」


いや、まあそうなんですけどね。


「しかし、大変なことになったのじゃ。」


キャリルさんが服を着ながら言います。


「なにがですか?」


「いや、そこの女…ルビアと言ったか。その女が妾を誘拐したなどと言って逃げ出したのじゃからな。外は大騒ぎじゃ。」


確かに、宿の外は何か騒がしいですね。


「いやー。槍を向けられたらつい逃げちゃいました。」


ルビアが笑いながら言います。


「まあ、それは後にしましょう。それで、あの時のことですが…」


「む…」


「あれは、私と結婚をしてほしいということですか?」


「…へ?」


「確かに同性婚は認められていますけど、さすがに…」


「い、いや。あれは―――」


「いえ、否定しなくてもいいんですよ。少数ながらも同性愛は―――」


「わ、妾の話を聞けー!」




閑話休題(数分後)




「なんだ。そういうことだったんですか。安心しました。」


「妾が同性婚なんてするわけがなかろう。姉上ならともかく…」


何か聞こえた気がしましたが、流しておきましょう。


「で、どうなのじゃ?妾の騎士にならぬか?」


「しかし、どうして私に?城にはちゃんとした騎士がいるでしょう?」


「…城の者達は、信用ならぬ。妾に気に入られようと必死にご機嫌取りをしておるのじゃ。それも無駄でしかないのじゃがな…」


それはそうでしょう。


たとえ第二王女でも、その権力は大きいですからね。


「王女付の騎士になったら、色々と便宜が図られるからの。当たり前と言えば当たり前じゃがな。」


キャリルさんが何かを悟ったように言います。


「それで、なぜ私を?」


「ちょうどリュサック家の前を通りかかったときじゃ。館から小さな女の子が出てきたのじゃ。」


「そんなに背は変わらないじゃないですか。」


「いいから聞くのじゃ。リュサック家を覗いてみると、なんだか慌ただしかったのじゃ。クレイグに聞くと、次男が大怪我を負ったらしい。」


王女ですからね、面識はあったのでしょう。


「それに、その怪我を負わせたのが妾とそう背が変わらぬ者だったとも聞いたのじゃ。」


「それが私を追ってきた理由ですか?」


「そうじゃ。妾とそう変わらない者がそんなことをしたのじゃ。気にならないわけがないじゃろう?」


ふーむ…困りましたね。


私は一つの国に留まる気はありませんし、残りの国も見てみたいものです。


しかし、今この国はちょっとした騒ぎになっています。


国から出るのも一苦労ですかね?


仕方ありません…


「とりあえず、そのお話はお断りします。」


「な、なぜじゃ!?」


「あなたは権力に目が眩んだ騎士は傍に置きたくないと思っているでしょう?しかし、私は権力に興味ありませんから、騎士になる気はありませんよ。」


「しかし…」


「結局、騎士になるのは権力が目当ての人が大半ですよ。それに、欲が無い【人間】なんていません。そういう人が騎士になっても、暴走を止めるのがあなたの役割じゃないんですか?」


「む…」


「そもそも、騎士っていうのは王女の身を守る為に存在する物です。それなら、あなたが騎士より強くなればいいんですよ。」


「なんじゃ?それは?【魔具】か?」


やはり、これは【魔具】に見えるんでしょうかね?


取り出した物は小型のレーザーブレードとレーザーライフルです。


【霊力】消費がほかの物と比べて少なく、扱いやすい武器です。


ちなみにこの世界の【魔具】とは【魔力】を消費し【基礎魔法】や【属性魔法】とは違った【魔法】を使うための道具のことです。


それはテレポートや無効化、読心に記憶への干渉、という風に千差万別です。


その中にはただ単に【魔力】を撃ち出すためだけの物もあります。


私の武器は【霊力】を消費しますが【魔力】と似たようなものなので、まあ扱えるでしょう。


「まあ、とりあえず持ってみてください。」


両方の武器を武装解除(パージ)して、キャリルさんに渡します。


これからあの武器を取り出すことはできませんが、使っていなかったので別に構いません。


「む?わかったが…」


そう言って武器を手に取りました。


「む…【魔具】は初めてじゃが…なかなかに【魔力】が…」


やっぱりですか。まあ、大丈夫でしょう。


「それじゃ【魔力】を流してみてください。」


「【魔力】を流す?うむ…」


少し間を開けて、レーザーブレードから光の刀身が、レーザーライフルからは光線が発生しました。


「な、なんじゃ!?これは!」


成功ですね。


【霊力】も【魔力】も似たような物ですから、使えるとは思ってましたけどね。


確認が出来ました。


「むぅ…つ、疲れた…のじゃ…」


そんな言葉を残して倒れてしまいました。


しまったです。


レーザーブレードは【魔力】を流し続けるとその分だけ【魔力】が消費され続けるんでした。


私は【霊力】の回復力が馬鹿みたいに多いですから、問題なく使えたんですよね。


「…イーナさん。わかっててやったでしょう。」


さて、何のことやら。


「こうなった責任はルビアにもあるんですからね。逃げなければこんなことには…」


「何を言ってるんですかイーナさん。もしも城に連れていかれていたら、決闘の件も詳しく聞かれてたかもしれませんよ?」


「む…それもそうですね。」


やっぱりルビアには感謝ですね。


「それで、王女さんはどうしましょう?」


倒れているキャリルさんを見ながら、ルビアが言います。


「このまま行方不明でもまずいですから。考えがあるので、とりあえず袋にいれましょう。」


気を失っているキャリルさんを袋に詰めます。


まあ、レーザーブレードとレーザーライフルはプレゼントですよ。


自分の身を自分で守ることが出来れば、それに越したことはありませんから。


まあ、使い方しだいです。




閑話休題(翌日)




昨日は大変でした。


お城に兵が少なくてよかったです。


王女さんを探していたんですかね?


「ルビア、次はどの国に行きましょうか?」


「そうですね…【フィジカ】から近いのは東の【オーガニー】か西の【アナリティカ】ですよね?」


「はい、どっちがいいですかね?」


【オーガニー】は自然が豊からしいですし【アナリティカ】は【魔具】が他の国よりも発展しているらしいですが…


「それじゃあ…【オーガニー】に行きましょうよ。自然が豊かなら、おいしい物もあるでしょうし。」


そういえばルビアも最近は食事をする機会が多いですね。


リリウムは果物しか食べませんが、ルビアはバランスよく食べるんですよ。


まあ、気が向いたら食べる程度ですけど。


「東ですか…」


【オーガニー】は砂漠に囲まれていると聞きますが、まあ大丈夫でしょう。


水も樽ごと買いましたし。


私たちは門を出ます。


昨日の騒ぎが嘘のようでしたね。


「それじゃあ、行きますか。」


「はい。」


「キュー」


【オーガニー】に向けて歩を進めます。


さて、どんな国でしょうかね?


「イーナさん。そっちは西ですよ?」


…方位磁石を見るのを忘れていました。

はい、どうだったでしょうか?


いやー、課題が多くてですね。


書く暇がなくって、ストックが切れちゃいましたよ。


なので、続きは誠意執筆中です。


それと、王族の方が出てきましたが年齢は11歳ほどですよ?


主人公と身長が同じくらいですね。


次回は【オーガニー】に入れるか?


まあ、書きながら決めていくので、一概には言えませんね。


感想、意見、その他諸々、お待ちしております。

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