第24話【女王の為に】
《6月19日(水)PM14:40 山道》
「ハッ…ハッ…足痛い…。」
しゃがんで足をさすりながらタエコがつぶやく。ここは自然の家の裏にある山のウォークラリーコース。キレイに整備されているとはいえ、山道は上り坂で階段も多い。
ちゃんと歩くと普通にキツいんだろうな普通の人には。
「タエコ大丈夫?ちょっと休む?」
「そうですね。少し休憩しましょう。」
このウォークラリーは班ごとにチェックポイントを回って、各クラスの担任または林間学校についてきた先生から出されるミッションをクリアすることでスタンプを押してもらい、全てクリアしたら再び自然の家に戻る…という、まあよくあるウォークラリーだ。
なのだが…如何せん山道なので行きが結構キツいのだ。
「この先ずっと上りだからね。」
「標高自体はそこまで高くない山なんですが。」
「下りになったら楽なんだろうけどね…有田、アンタも大丈夫?」
「ええ、僕は大丈夫です。」
そうか…強いな。
横のタエコを見てみろよ。だまーって一言も喋らないぞ。まあ普通に疲れてるだけみたいだから命とか体調に別状はなさそうで安心してる。
問題はもう一人の喋らないヤツ、田中な。
「遅れんだろうが…さっさと立てよ…。」
「アンタ…優しさ0なの?」
「あ?」
「いいの…アンナちゃん、ホントに私…みんなの足引っ張って…ごめんね班長やりたいなんて…自分で言ったのに。」
「タエコ…。」
「大丈夫…ちょっと回復したから行こっか。ごめんね田中君。」
「あとからおんぶとかなったらマジで置いてくからな。」
「もっと優しい言い方できないわけ?」
「うるせーなオマエも歩くペース早いだろうが。」
「お二人ともそこまでです。出来るだけ早く山頂に言ってしっかり休みましょう。」
そうだね…タエコもこんな山道で休んだって、そこまで回復しないだろうし。
こちらを睨みつける田中は無視して私たちはまた歩き出した。
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《PM15:00》
「だいぶ歩きましたね。」
「う、うん…もう少しで頂上だね。みんな頑張ろ。」
「さっき他の班とすれ違ったぞ。」
「他所は他所だよ…ウチはウチのペースで歩けばいいんだから。」
もう少しで折り返し地点の山頂だ。
幸いな事にウォークラリーの課題自体は体力を使うものは少なく、タエコもしっかり班長として引っ張ってくれるので、歩くペース以外は特に問題はなかった。
なんだかんだタエコの荷物を少しだけ持ってくれている有田にも感謝だな…まあ私も持ってるが。
「………。」クルッ
「…なんだよ。」
「いや、別に…。」
「アンナちゃん…どうかした?」
「あ、いや…。」
…さっきタエコが休んだ少し後くらいからだろうか。
何かに見られているような気がする。
いやまあ私の後ろには田中がいるが…それとこれとは別の視線を感じる。
それも複数。
私だってこの仕事そこそこやってるから分かるが…色んな方向から監視されているような…そんな気配を先程から感じまくっている。
しかも野獣のそれとは違う。そもそもこんなところにそんな野獣はいないはずだ。断続して追ってきているということは知能がある何かしらの生き物だろう。
…まさかディストートか?
「んだよ…俺がうしろなのがそんな嫌か。」
「いや…それは別に…。」
「安心しろよ。お前のきったねーケツなんか興味ねーから。」
「は?」
「あー!あー!2人とも、もう少しで折り返し地点だよ!」
「晴家さん、田中君、もう少しなので頑張りましょう。」
…私が振り向いて立ち止まったあたりで視線が感じられなくなった。やっぱり何かが私たちのことをずっと見ていたのか?
まあ…襲いかかってきたら反撃すればいいのか。今は折り返し地点の頂上でしっかりとした休憩を取ることを優先しなきゃな…。
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《PM15:10》
「着きましたね。」
「ビリだ…私のせいで…。」
「…………………チッ。」
まあ、そうだろうな。結構な人たちとすれ違ったしな。うちのクラスだけじゃない、他のクラスの人たちとも。
そもそも登りだけで1時間40分もかかってしまったのはかなり誤算だったか?17時で終了だからな…それまでに全て回りきれなかった班は強制下山らしい。血も涙もない。
「ごめんねぇ…私が出しゃばったせいで…。」
タエコが半ベソで謝る。
「いえ。我々もゆっくり歩きすぎたので…我々にも責任はあります。」
「そうだよ。どっかの誰かが突っかかってきて時間ロスしたしね…。」
「…お前がいちいち反応すっからだろうが。」
なんとかタエコを励ます。
そうなのだ。
班決めの段階で誰もやりたがらなかった班長職。私もやりたい方じゃなかったし有田も副班長を期望していた。
田中がやるわけはないし、このまま誰もやらなければ私がやるしか無いかと思っていたのだが、タエコが手を挙げて立候補したことで班長はタエコになったのである。
「私…ちょっと頑張ってみたくて…今まで前に出て何かやったりとか…したことなかったから…頑張ろうと思ったんだけど…。」
「気にしないでいいから…こんな山道なんて思わなかったし。」
「そうですよ。我々だってしっかりサポートしますから。」
うん…と力なく頷くタエコ。いろいろ思うところがあるのだろうが。
今は休憩して体力を回復しなければ。いくら下り道だからと言って、このまま歩けばタエコの体力的にもかなりキツいだろうし…。
それに…何か起こった時に逃げられるだけの体力を持っていてほしいから。
…さて。
「有田、ちょっといい?」
「はい、なんでしょうか晴家さん。」
「私ちょっとお腹痛いからトイレ行ってくる。5分して戻んなかったら先に3人で下山しな。」
「え!?アンナちゃんも一緒に下りようよ!」
「そのとおりです。それでは晴家さんが1人になってしまいます。」
「大丈夫。あとから絶対追いつくからさ。」
「…ここまで来てクソすんのかよ。」
「はい。人間なので。」
「…チッ。」
「とにかくトイレ行ってくる。時間もそんな無いし、とにかく3人で先に出発して。」
「…うん。わかった。」
「あ、それとタエコ。」
「?」
「何かあったら…この前の使いな。」
「………わ、わかった!」
何かに気づいてハッとしたタエコ。
そう…よく今の一言で気づけました。だいぶ私たちのことをわかってきてくれているようで。
そう、私は別にうんこしたいからみんなを先に下山させるわけじゃない。
先程からの視線の正体を暴くために、これから単独行動に移るのだ。
「気をつけてね…。」
「何かあったらライミちゃんに電話しな。近くに来てるから。」
「すみません、先程からお二人の言っていることがわからないのですが…。」
「あー、あんま気にしないでいいよ。具合悪くなったらうちの保護者に電話して迎えに来てもらいなってこと。過保護でさ、近くの旅館に泊まってるらしくて。」
「なるほど、そういうことでしたら…忍さん、無理はなさらないように。」
「うん…それじゃあ5分経ったら先に下りよっか…。」
そうそう…出来るだけみんなを離しな。きっと奴ら、私が一人になれば私を追ってくるはずだから。
「終わったらすぐ追ってくるからさ。」
「…。」コクン
「田中。」
「あん?」
「つけてくんなよ。」
「なんでお前のウンコに俺がついてくんだよ。」
ま、冗談はこのくらいにして。
さっきも言った通り、近くに既にライミちゃんとドラウガスが来てるはず。
休憩所の駐車場に止まってた車が恐らくそうだろう。であるならば、ドラウガスが3人をうしろから見守りながら下ってくれるはずだ。
それなら私がいなくても大丈夫なはず。アイツの宝石の体なら最低限、3人を守り切るくらいの強さはあるはずだから。
私の方は体力全快…まさか林間学校でディストートと闘う可能性が出てくるとは。
こういう時に隠し通す必要があるところが秘密結社の辛いところだ。そんな想いを胸に、私は休憩所から少し離れたトイレ付近へ向かった。
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《PM15:25 山頂トイレ付近》
「………ずーっと見てるのわかってるから出てきな。」
あえて言葉に出す。まだなんか…お猿さんとかの可能性も微レ存あるから一応言葉で口に出す。これに反応してきたら相手は言葉が分かる…つまり知性がある何者かで確定。
地元が雇ったハンターか
もしくは…
〘…やはり気づいていたか。〙
という声が聞こえた瞬間、目の前の茂みから何者かが歩いてくる。
…いや、目の前からだけではない。横からも後ろからも、次々と姿を現したのは。
「へぇ…群体型か。」
〘群体型…その言い方だと我々以外のディストートにも会ったことがあるようだな。〙
「もちろん。ていうか自分たちがディストート呼ばわりされてることもご存知のようで。」
〘既に我々の間で浸透している…人間らしい名前の付け方だ。〙
「アンタ等が迷惑かけなきゃもっといい名前つけてもらえるんじゃないの?」
〘どの口が言っている…人間とはつくづく辟易する生き物だ。〙
「どの口が?…ま、いいや。こんな女の子1人をそんな大群で襲おうなんて奴らには、お灸を据えないとね。」
群体型…実際に会うのは初めてかもな。
組織の報告やルリ姉の話で聞いたことはあるけど、蟻だったり蜂だったり…元になっている生き物が社会性の生物だった場合、それらの特徴を持つディストートも複数個体で群れを作って行動するタイプがいるらしい。
今回の場合は蜂かな?つまりコイツ等はその群体型と言うことだ。
そして蜂…と言うことは。
「女王がいるよね。ソイツは出てこないの?」
〘女王陛下…あのお方はわざわざ人間を狩るために表には出てこられない。大人しく捕まれば、陛下のもとへ連れて行ってやるぞ。〙
なるほど…包み隠さず話してくれたか。なら叩くべきはその女王蜂だな。頭を潰さない限り増え続ける…それが群体型の特徴だと聞いている。
「ま、アンタ等が私のこと動けなくなるくらい追い詰められたら従ってやるよ。」
〘ほほう…今までに居なかったタイプの餌だ。〙
「そうなんだ…もっと言えば目の前の餌は…思いっきり抵抗するよ。」
ピッ
ピッピッ
"SELECT NORMAL"
"DISTORT BRAKE MATERIAL"
"COLOR RED LET'S GO"
〘ほう!なるほど…我々ディストートだけを狩る組織があると聞いていたが、まさしくお前がそうか!〙
「変身。」
"NORMAL MODE"
キュイーンッ!
「行くよ。3つ数えたら全滅させる。」
〘面白い。〙
「3。」
〘総員構え!〙
「2。」
ブゥゥゥゥゥン!ブゥゥゥゥゥン!ブゥゥゥゥゥーン!
「1。」
〘かかれ!〙
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
掛け声に合わせてまずはX字に4匹突っ込んでくる。
なるほど…どうやらフォーメーションがあるらしいな。
普通の人間ならこれで容易くハント出来ていたのだろうが…
「ほいッ!」
〘何!?〙
ギリギリまで引きつけて思いっきり上へジャンプ。勢いそのままに互いに激突した4匹が怯んだ。そのまま隙をついてそれぞれの頭部にD.B.Mを込めた蹴りを放つ。
「ふりゃっ!」
ガキョ!
ばきょん!
ずごっ!
ぶじょんっ!
じゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううう…!
頭が飛び散って首無し死体になったディストートの亡骸が溶けて行く。なるほど、数が多いだけでそれほど強くはないらしい。D.B.Mを込めた攻撃なら一撃で倒せそうだ。
〘ほう……。〙
「ダジャレ?」
〘何がだ?〙
「いや蜂だから…。」
〘随分と余裕だな。無駄口を叩くような状況ではないと思うのだが?〙
「そうだね…さほど命の危機は感じてないかも。」
〘なるほど…ではこれならどうかな!〙
再び司令塔の合図で戦闘員達が動き出す。数でゴリ押しする気か?
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
いや、そんなに簡単じゃないか…ディストート達が私の周りを取り囲むように反時計回りに飛んでいる。
地面にいる私の周りだけではない。頭上にももう一つ、反時計回りにディストート達がサークルを作りながら飛んでいる。
「今度はどんなフォーメーション?」
〘今に分かる…やれ!〙
ブゥゥゥゥゥン!
その時、上のサークルからミサイルのようにディストートが一匹突っ込んでくる。へぇ…そこそこ速いね。
まあ避けられるけど。
「ほい」ヒュッ
ブゥゥゥゥゥン!ブン!
私に避けられたディストートがそのまま下のサークルに入る。すると、今度は私の周りを回っていたサークルから一匹突っ込んでくる。
ブゥゥゥゥゥン!
「はっ!」ヒュッ
ブゥゥゥゥゥン!ブン!
今度は下のサークルから上のサークルに…なるほど、これは避けるんじゃなくて倒さなきゃダメだな。
ブゥゥゥゥゥン!
「おりゃあ!」
ズゴッ!
ブゥゥゥゥゥン!
「たぁ!」
どきゃん!
ブゥゥゥゥゥン!
「んっ!」
ドガッ!
次から次へときりがない…!それに一匹だけじゃない…次第に突っ込んでくる数が増えている!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
ブゥゥゥゥゥン!
「チッ…コイツ等!」
〘どうだ!コレなら逃げ場はないぞ!〙
確かに…これは少し厄介だな。
あえて一斉に突っ込ませないことで、いくら倒しても終わりが見えない様に私に感じさせて動揺を誘っているのか。
バレバレだから心理的にまだ落ち着いていられるけど…私の体力だって無限じゃないから、そういう点で言えば、理にかなっている攻め方とも言えなくもない。
ザシュッ!
「しまった…!」
避け損ねたディストートの右手についている針が太ももをかすめる。少し切り傷が…それ自体にダメージはないから全く問題はないのだが。
〘よーし!よくやったぞお前たち!〙
司令塔の合図でサークルの回転が止まる。
まさか今の一撃で勝ちを確信したのか?
「こんな傷1つで勝ったつもりなわけ?」
〘あぁ十分だ…コイツ等の針には毒が含まれている。今にお前の体を蝕むぞ!〙
なるほど…そういうことか。恐らくこれがコイツ等の闘い方なのだろう。毒で弱らせて新鮮な肉を女王に提供してるってことか。
「あ…ほんと…意識が…。」
パタリ
〘フン…そこそこ手こずったがこんな物か。お前たち!献上の準備をしろ!〙
号令と共に私を取り囲むように立っていたディストート達がコチラに向かってくる。
集団で何か仕込む気だな…。
至近距離までやってきた大群に成すすべ無し…かろうじて見えていた周りの景色はディストートの顔に変わり、そして私はディストートの大群の中に埋もれて───。
ブゥゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥゥン
〘…活きのいい獲物だったな。女王陛下もさぞお喜びに〙
キュイーン…
〘…ん?〙
キュイーン…!
〘何!?〙
ギュイィィィィィィィィィイン!
〘赤い光!?〙
キュイーン………
どじゅばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!
〘なんだと!?〙
「ふぅ…暑苦しいんだよ6月の真っ只中に。」
〘な…なぜだ!なぜ動ける!〙
「あー…残念だけど毒効かないんだ。」
そ、私毒効かないの。D.B.M細胞が体内に入った有害物質を片っ端から分解してくれるらしい。全く便利な身体になったもんだ。
「と、言うわけで周りのディストートたちは吹っ飛んだけど…見たところ、もうアンタしか残ってないよ。」
〘クソ…一旦退避を!〙
「逃がすわけないでしょ!」
"CARMINE STRIKE"
シュバッ!
ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!
「くらいな!」
狙いバッチリ!
このまま司令塔を叩く!
ズバギョオォォォォァァァァァオ!
完璧な手応え!
コレなら直撃すれば絶命は免れな…何!?
ブゥゥゥゥゥン!
ブブブブブブブブブブブブブッ…ブブ!
放たれたカーマインストライク。その一撃は確かにディストートを捕らえた!
そう、捕らえたのだ。
〘で…でかしたぞ!〙
ブゥゥゥゥゥン!
一言残して飛び立つ司令塔のディストート…そう、私の蹴りが捕らえたのは───。
ふっ飛ばされた戦闘員の生き残りだった。雑魚が盾になって司令塔を逃がす。
キュイーンッ…
どばごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおん!
紅い光を放って消滅する戦闘員。逃げ去った司令塔の姿は無かった。
「あー…しまった。」
"D.B.M OFF"
キュゥーン…
全く…ここ最近はよく逃がすなぁ…先延ばししたらそれだけ被害も時間も大きくなるんだけど…今回ばっかりは林間学校だし。
時間は…PM16:00の少し前ってとこか。全力で走れば全然追いつくレベルだね…怪しまれないように早く戻るか。
まだなんとか誤魔化せる時間だ。心配もかけられないし。そう思って戦場に背を向け、山道を下ろうとした。
「なんだよ…今の。」
「─────田中ッ!?」
なんと、休憩所の簡易トイレの影からこちらを見ていたのは田中翔馬だった…!
「アンタ…!なんで!?」
「俺も腹痛くなったんだよ…それで戻ったら…今の何だよ…なんなんだよ!?おい!晴家!」
「…!」
しまった!
やばいやばい…話をすぐに理解してくれたタエコと違って、まさかの田中!
「お、落ち着いて…ね?」
「んだよこれ…なんなんだよ!」
「ちゃんと説明するから!」
「早く説明しろよ!」
「するから!それと今見たこと絶対誰にも言わないように!」
「は!?」
「良いから約束して!わかった!?」
「…わ、わかった…わかったから説明しろよ…!」
「と…取り敢えず下りながらでいい?歩きながら話すから…。」
なんてこった…あろうことか田中に見られとは…ホントに…部外者に見られるだけでも絶対NGなのに…。
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《PM16:10》
「…なんかオマエ赤く光ってたな。何だあれ。」
「…まあ、えーっと。うん。」
☆次回予告☆
タエコだけでなく田中にまで知られてしまったアンナ!
女王まで動き出し、事態はさらに混沌の中へ…!
───次回!
第25話
【アンナとショウマ】
アンナ、大丈夫か?




