第11話【薔薇のように聞いて 桜のように語って】
《AM08:00》
「…んぁ…おはぉ…アンナちゃん…。」
まだ寝ていたいオーラを溢れさせながらタエコが部屋に入ってきた。
「おはよ。早起きだね。」
いやまあ、8時だけどね早いって言っても。土曜日の朝にしては早いって意味で。
「うん〜。はれぇ?ライミさんゎあ?」
「ん。」
ピラ…
「なぁにこぇ…アンナちゃん…プリント………?」
「読んでみ。」
───アンナちゃんとタエコちゃんへ
急遽、SMOoDOの本部に呼び出されました。
タエコちゃんにバレちゃったことかなぁ〜泣
というのはもちろん冗談で、予てよりお願いしていた昇級審査が通ったので申請に行ってきます。
朝ごはん作ってるから食べてね!
夜遅くなったらごめ〜ん泣
P.S.2人だけだと不安なので、今日たまたまオフだったエージェントを1人呼んでいます。
私が遅くなったらその人と外食に行ってください。
byライミちゃん
「とのことです。」
「そっか〜…ライミさんぉしごと…。」
「シャワー浴びてきなよ。お目々ぱっちりしておいで。」
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《AM08:20》
土曜日の朝って好き。金曜日までの疲れへのサヨナラと明日も日曜日で休みという余裕。
私のサタデーは早い。06:30には起きて給湯器でお湯を沸かしつつ朝風呂へ。シャワー浴びてサッパリしたところで、しばらくゆっくりした後、紅茶と朝ごはんを頂きながら、07:30からのウーターマンネックスを視聴。
そして08:10から散歩、帰ってきたらお祈り…こんな最高な朝は他の曜日では絶対に味わえない格別なものだ。
まあ、今日は散歩行ってる余裕ないからね…人も来るし。
お客様…あ、タエコのことね。がいるから、お祈りも早く済ませた…本当はもっとゆっくりさせて欲しいけど。
こんな朝は洋楽に限る…何にしようかな。
「アレクセイ、juiceのAngel of the Morning流して。」
〜♪〜♪
…いい曲。
私の曲の趣味は同年代の子と合わない。60〜90年代の洋楽は良い。
当時は戦後から暫く経って、世界中で自由に音楽が作られていった時代…なのかどうかわかんないけど、今の音楽にはない独特のリズムや音楽性がある。
最近の曲、特に日本の曲ってなんか…歌詞の意味が同じような曲しかない。ラブソング多すぎない?もう聴き飽きたしつまんないと思う。
例えば今TVに映ってるこの…
「♡Cruis♡だ!」
ビックリした…部屋に入ってきたタエコの声で思わず体がビクッとしてしまった。
「…あ〜…アンタ好きなんだっけ、これ。」
「うん!特にセンターの音在ドレミちゃん!可愛くて大好きなんだぁ〜!ママがね、買ってくれたCDのチェキ会の抽選が当たって、写真撮ったこともあるよ!ほら!」
そう言って後生大事に持っていたであろう写真を見せてくる。
普段からそのくらい元気ならイジメられないんじゃないか?
「ウワー、イイナアー。」
「絶対思ってないよねアンナちゃん。」
「うん、いやまあ、その何ていうか…実はねタエk」
ぴんぽーーーーーん
「ん?」
おやおや、どうやらライミちゃんの呼んだ監督係が来たらしい。
今日暇だったエージェントって書いてたから、とりあえず影狼に連絡した。
そしたら
「今日は任務でござるよ!」
って言われた。え?じゃあ誰?
私が知ってるエージェントなんて限られるぞ。ましてや初対面じゃない人なんてほんの一握りだ。
知らない人だったら本当に気まずいのでお帰りいただいたほうがいいのだけど…。
「ライミさんが言ってた人かな?」
「ん〜多分ね…私出てくるからタエコここで待ってて。朝ごはん食べなよ。」
「う、うん…。」
ぴんぽーーーーーーーん
わかったわかった。すぐ出ますよーっと。
2回もインターホンを鳴らした不届き者の顔を拝むためにモニターの映像を見る。
するとそこには…
「ゲッ!!!!!」
そこに映っていた人物を観た瞬間、身体に悪寒が走る。
フラッシュバックする恐怖の記憶
─────アンナちゃーん♡見て見て!いろんなアンナちゃんの写真撮ったんだー♡お部屋いーっぱいに飾っちゃった!あ!これかっこよかったからおっきくしたんだよぉ〜♡!
─────これがアンナちゃんの前回の任務の内容と動向でぇ〜!これがその前でぇ〜!
─────あ!アンナちゃんの分のお弁当だけ私が作ったからね!へへへ…
─────ア"ン"ナ"ぢゃ"ゃ"ゃ"ゃ"ゃ"ん"!!!!!
「なんでよりにもよってコイツなの…。」
ガチャ…
おいおいおいおいおいおいおい
合鍵…なんで?
ライミちゃんが渡したのか?いや…
いくら相手がエージェントでもそんなに軽率に渡したりしないだろうし。
じゃあ作った?
い、いや…ここセキュリティ万全で住んでる人以外入れないんだぞ?
なんでそれを持ってる?
怖…
ガチャリ…
いやいやいやいやいやいやいやいやいや
入ってくんなし
キィ………
「あーんーなーちゃーん♡」
ピッピッ
ピッ
"SELECT NORMAL"
"DISTORT BRAKE MATERIAL"
"COLOR RED LET'S GO"
「変身…。」
「え!?え!?アンナちゃんの変身を間近に見れるとかこれなんてご褒美ぃ!?待ってぇ!カメラ!カメラぁ♡!」
"NORMAL MODE"
「帰れ。じゃないと蹴る。」
「アンナちゃんに蹴られるなんてシアワセ…♡」
いやまさか…ライミちゃんコイツを呼ぶなんて、どうかしてる。
っていうか暇だったの?なんで?
「…人気者さん、お暇じゃないと思うんだけど?」
「今日はオフだったの!ていうか仕事でもアンナちゃんのためならズル休みします☆!」
「それはどうなん?」
「どうって☆?」
「いや…。もういいよ、とりあえず上がりなよ…。」
「ふぁ〜い…♡」
ガチャ
「あ!アンナちゃん!お客さ…」
タエコフリーズ…に決まってる。いやだってそりゃそうだ。
組織には表の顔を持ってるエージェントも何人かいる。有名人も何人も知ってる。
人気の俳優、有名な作家、個性的なタレント、話題になる評論家
そして…
「あー…タエコ、紹介します。この人、うちの組織のエージェントで…。」
「あなたのお供に一曲どうぞ!♡Cruis♡の看板娘で永遠のセンター!音在ドレミですっ♡!」
「…クソストーカーアイドルの音在ドレミ。」
「あぁー……………」
声なのか鳴き声なのかよくわからん…なんか変な声でずーっと唖然としているタエコ。
後ろのテレビではアイドルが踊っている。なるほど…これ生じゃなくて収録映像か。
だって本人いるしね。私の横に。
そして抱きついてるしね私に。誰に許しを得てやっとんだ。
「離れて。」
「え〜?なんで?アンナちゃんにギューッ♡」
「口が臭い。」
「全私が泣いた♤。」
「あぁー………………」
「もうそれはいいよ…。」
「あ、君知ってるよ☆?」
「あぁー……………え!?し、知ってる!?」
「は?なんでさ。」
「チェキ会来てくれてたよね!名前は忍耐心ちゃん♡!」
「えっえっ…私…わたしはい!忍耐心です!しのぶたえこ!」
「え?そんなのいちいち覚えてんの?」
「覚えてるよ〜!ファンレターもデビューからずっと送ってくれてるよね♡!手書きのファンレターなんて今どき珍しくて…凄く思いのこもった158通、全部とってるよ☆!」
数を覚えてるのも全部とってるのもビックリしたけど、手書きのファンレターを158通も送っているタエコにも驚く。
こんなもんなのか?アイドルの追っかけって…私の好きなアーティストなんて、海外の人達だし、引退してるか、もうこの世にいない人もいるぞ。
っていうか、コイツ意外とちゃんとアイドルしてるのか…もうどっちが本職なのかわかんないな。アイドルとエージェント。
「というわけで、ライミちゃんの代わりに来たコイツと私で、アンタに色々説明するからね。」
「あ…えーっと…ごめんアンナちゃん私寝てくるね。」
「なんで?」
「目覚めてくる。」
「コラコラ♡夢見てんじゃねーぞ☆」
「あんた起きてるっつーの。」
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《AM09:50》
「どこから説明する♧?」
「え?なんでタエコに話していいのか説明しなくていいの?」
「ライミちゃんから聞いてるよ♡」
パチンッ♡
「眼球エグるぞ。」
「アンナちゃんいいなぁ〜!!!!」
「タエコちゃんにもえいっ♡」
パチンッ♡
「んごぉ///」
「タエコ話聞いて。それでドレミ(おまえ)は帰れ。」
さて…気色の悪いウィンクをもらったところで…何から話そうか。結構いろいろ話すことあるから、本当にこんな事してる場合じゃないんだけど…
「じゃあとにかく、まずはSMOoDOについて話そうか。』
「う、うん。よろしくお願いします!」
「ま、簡単に言うとディストートをやっつけるために国が作った組織…特殊部隊に近いかもね。」
「へぇ〜、そうなんだぁ〜…!」
「へぇ〜、そうなんだぁ〜…♡!」
「黙れ。」
「国家機密の組織だから一般の人には、基本的に存在は秘密にされてて、警察とか自衛隊の人にも基本的には、存在は明かさないって決まりになってるんだよ〜。」
「急に説明を始めるな。」
「もっと怒ってぇ◇!」
「アンナちゃんもっと怒ってあげて!」
「説明に戻りまーす。」
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対ディストート特殊作戦実行組織
Special Measures Operation on Distorts Organization
またの名を【SMOoDO】
所属している実働部隊のほとんどが、各々の分野でディストート討伐に貢献できる能力を持っている。
また、彼らも組織の構成員全員の顔や名前は知らず、仲間割れやディストートからの反撃により任務が失敗した際のリスクを極力減らすため、基本的に1つの任務に派遣されるエージェントは1人。多くても3人である。
無論エージェントによって得意不得意が別れるため、場合によってはディストートを討伐できないこともあるが、その場合、確実にディストートを討伐できるエージェントが再度選出され、速やかに任務に就く。なお任務に失敗した際、エージェントたちに重いペナルティなどは課せられない。減給などの処置はある。
ちなみにエージェントには各々にサポート役のアシスタントが付く。
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「と、こういうわけです。」
「つまりアンナちゃんがエージェントで、ライミちゃんがアシスタントの関係ってわけ☆!私で言うとマネージャーさんがアシスタントさんなんだ〜☆」
「へぇ〜!エージェントには絶対にアシスタントさんがつくの?」
「いい質問だね。じゃ、次はエージェントとアシスタントについて詳しく話すよ。」
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◯Eランクエージェント:エージェントとしての最下位ランク。
◯Dランクエージェント:個人の能力はまだ任務を果たせるレベルではないものの、上位エージェントのサポートやバックアップができる。
◯Cランクエージェント:個人の能力が任務に活かせるレベルだと組織に認定され、なおかつアシスタントの補助及び他のエージェントと協力することで任務を達成できると判断されたエージェント。
◯Bランクエージェント:アシスタントの補助があれば、1人で派遣されても任務が達成できるレベルのエージェント。
また、このBランクからエージェントライセンスの所有が許される。
このライセンスを所持していると、通常はアシスタントを通してでのみ許可されている組織との連絡を、エージェントが直接行うことができたり、生活における補助を組織から受けることができる上、入場に料金がかかる場所や公共施設への立ち入り・利用が無料になる。
◯Aランクエージェント:このランクになると任務遂行の際にアシスタントの補助を付けずに、単独で活動することができる。
ライセンスの内容もグレードアップし、Bランク帯で利用できた場所や施設はもちろん、国内外問わず宿泊施設の料金や旅費等を全額国から負担してもらえる上、必要とあらば、警察や裁判にも介入できる。低ランク帯のエージェントをサポートとして任務に参加させられる。
◯Sランクエージェント:これまでのエージェントが就いていたような任務には参加せず、数々のエージェントたちをまとめて、任務の指揮を執るようになる。
エージェントライセンスの内容も最大レベルとなり、各国の要人に謁見出来たり、国際レベルの会議や政治に参加できる。
◯Ωランクエージェント:最高位ランクのエージェント。厳密には普通のエージェント達が昇格できるのはSランクまでである。滅多なことでは出動しない組織の切り札。
任務に参加するかどうかさえ個人の判断に任されており、依頼を断ることもできる。
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「と、こんな感じかな。ちなみに私はBで、ドレミはA。」
「え?アンナちゃんBなの♧?」
「…Bだよ。B。」
「そ、そうなんだ…♤。」
「Aってことは、ドレミちゃんってアンナちゃんより強いの?」
「と言うことはなくて、エージェントごとに担当分野は違うんだ〜。私が重宝されてるのは、色んなエージェントとパイプがあるから☆!腕っぷしゎ…そのへんの犬のほうが強いよ♤。」
「ランクと強さは比例しないかな…今言った情報能力で言えば、まあドレミは私より上だね。各々ができる仕事でエージェントの評価のほどは決まる。」
「なるほどぉ〜…じゃあΩランクの人たちも?」
「あの人たちは…どうなんだろ〜ね〜♧」
「組織最強の切り札で、全部で9人いる。うち男5人女2人で…あと2。」
「え?私ずっと10人だって言われてたけど♧?」
「あー…なんか本人の意志と関係なく組織がΩランクに登録してるエージェントが1人いるらしいよ。その人からしたらいい迷惑だろうに。」
「そうなんだ…アンナちゃんその人のこと知ってるの♧?」
「いや?私が連絡先知ってるのはルリ姉だけかな。」
「ルリ姉さん?」
「そ、私が一番仲良しなエージェント。今度会わせるよ。」
「…チッ♤」
「…ドレミちゃん?」
「ん!?あ、いやいやなんでもないぞ☆!あ♡!私も1人Ωランクエージェントの人の連絡先知ってるよ☆!」
「そうなの?」
「うん。ポイポイ♡」
「…あー、名前と顔だけ知ってる。」
「いろんな人いるんだね!」
「うん。私の弟分もいるしねΩランク。」
「ってことは年下なの?すごいねぇその子。」
「人間の定義で言ったら、だけどねぇ〜☆」
「…え?」
「…ま、気にしなくていいよ。ほぼほぼ今どこにいて何してるのかは知らないし。多分組織側も知らない。」
「そうなんだ…2人は会いたいとか思ったりしない?」
「私はポイポイとは偶に会ってるよ♡おでかけしたりしてる☆」
「会いたい…か。あ、キャプテンとは久々に会って話したいかも。私、あの人のこと好きなんだ。音楽の趣味も合うし、同じエージェントとしての心構えも教えてくれた。何より同じ信仰を持つ者としてシンパシーもあるし。これはルリ姉にも言えるけどね。」
「キャ、キャプテン?」
「キャップ☆!私もあの人のこと大好き〜♡!」
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【ディストート】
2000年の大晦日、突如として出現した謎の怪人。
まるで鎧のような、甲冑のようなデザインの容姿をしているが、モチーフになっている動物や物体が特徴に出やすく、そこから取って《◯◯ディストート》という個体名で呼ばれる。
手段は個体ごとに異なるとは言え、現在確認されているディストート達の目的は一貫して
【人間を襲って喰らうこと】である。
が、偶然組織が手に入れた死体を解剖したところ、消化器官に当たる臓器がなかったことから『空腹を満たすために食べている』わけではないらしい。
一体なぜ人を襲って食べるのか?
2000年の大晦日を境に現れるようになった理由はなんなのか?
それまでどこにいたのか?
等、謎が多い存在。
また、ディストートの危険度は
エージェントと同じくE〜Ωで表される。
◯E…武器を持った一般人が数十人集まれば撃退可能レベル。
◯D…武器を持った一般人が数百人集まれば撃退可能レベル。
◯C…訓練を受けた兵隊や警官隊が武装した上で数百人集まれば撃退可能レベル。
◯B…数百人規模の国家特殊部隊が壊滅覚悟で闘ってやっと撃退可能レベル。
◯A…一般人への避難警告及び警戒令発令。早急な対応を要する。場合によっては近辺への被害もやむを得ず、撃退には街が壊滅するレベルの被害を想定すること。
◯S…一般人への避難警告及び警戒令発令、各県全県民退去勧告発令。国家は速やかに対策会議及び対策室を設置し、Ωランクエージェントへの出動要請を義務とする。早急な対応を要し、殲滅のためなら一般人の犠牲も覚悟すること。
◯Ω…我が国は直ちに国家緊急事態宣言及び全国民に避難勧告発令。全ての対策および指揮権限と国家意思決定権を直ちにSMOoDOに一任し、各国首脳たちとの協力をもってこれを排除すること。Ωランクエージェントの任務出動が不可欠、出動要請を受けたΩランクエージェントは速やかに現場に急行すること。討伐に関する一般人への被害は不問とする。
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「なんて言ってるけど、実は今確認されてるディストートの危険度ランクってSまでで、危険度Ωのディストートはまだ確認されたことないの◇」
「ヤバすぎるしね。国家の緊急事態レベルだし。」
「えぇー!?そんなのが出てきたら私たちどうすれば良いんですか先生!?」
「逃げる。」
「あぁ逃げる…。」
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《PM16:30》
「とまあ、だいたいこんな感じ。」
「駆け足気味だったけど大丈夫♧?」
「うん…なんとなーく理解できました!」
「なんとなーくかい。」
☆次回予告☆
復讐に燃えるアルマジロ:ディストート!
クラスメイトに迫る恐怖の魔の手!
───次回!
第12話
【ギュルテルティーア・タンツェンシュヴァンツ】
正体は誰だ!?
【設定を語ろうのコーナー⑦】
☆音在ドレミ(おとありどれみ)
《プロフィール》
◯出身地…福岡県・福岡市
◯誕生日…11月4日(11→いい、04→推し、の日)
◯年齢…16歳
◯身長…165cm
◯体重…ひみつ
◯好物…ラーメン
◯好きな音楽…自分たちの曲
◯好きな本…本じゃないけど、ファンレターが好き!
《備考》
デビューから2年で、国民的アイドルグループに成り上がった【♡Cruis♡】のセンターで、オリコンを総ナメにしている100年に1人の逸材。歌も踊りもルックスも全て努力をせずに手に入れた生まれつきの物であり、まさしく天が与えた奇跡の女の子。SMOoDOエージェントとしてのランクはA。
しかし踊りが得意と言っても、運動神経がいいわけではなく、運動は苦手。戦闘力も低い。
なお本人はアイドルながら晴家安成を推しており、もはや溺愛レベル。組織内での伝手を使って何度もグループに勧誘しているが、アンナ本人からはあまり相手にされていない。
部屋には推し活の賜物がたんまりと存在しており、ファンが知ったらドン引きするレベルである…。