プロローグ
もう一つの方で言ってる新作です。
「おーい、宇宙、起きておいでー」
大きな声が家の中に響く。
ジュージューと美味しそうな音が鳴り響き、いい匂いが鼻をくすぐる。
背は女子とみまごうばかりに低く、
髪は長いが、前髪だけは切ってある。
前には『白斗』と刺繍がされたエプロンをしており、
可愛い風貌となっている。
「ふ、ふあああ…」
あくびをしながら起きてきた少女は…
「おはよう…お兄ちゃん…」
「おはよう。さ、早く顔を洗って。ご飯食べるよ。」
「ふぁい…眠い、連れてって…」
「もう…しかたないな、可愛い空の頼みだ!」
「えへへ…お兄ちゃん、大好き…」
…一般の家庭より強い信頼と、愛情を向けた。
白斗は、家庭的な男の娘であり、シスコンである。
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「おはよ」
「おはよ〜う!」
喧騒に満ちた登校路。
しかし、声は一つも白斗にかけられることはない。
いつでも下を向き、ゆっくりと歩いている。
誰一人として声をかけるものも、興味を持つものもいない。
教室にたどり着いたとしても、それは同じ。
誰にも声をかけられずに終わるのだ。
白斗は、コミュ障であり、陰キャである。
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帰る途中に大きなビルに入った白斗。
裏口…路地裏から入っており、誰一人として気づかない。
気配が薄いから、というのもあるだろう。
しかし、入った瞬間に、輝く星のような存在となる。
「こんにちは!お仕事お疲れ様です!」
アルバイトとして始めたテレビ局のバイト。
白斗の高校は、公立なので、バイトも許されていた。
「おっ、白斗ちゃ…君、来たね。」
思わず女子呼びをし、それも可愛いその容姿。
その容姿は、白斗を正体不明のアイドルとしての道に導く。
白斗は、テレビ局で人気であり、業界に名が結構広まっている有名人出である。
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「はい皆さんこんばんは、アール・ダブリューです!」
声だけが流れ、画面には有名ゲームが写っている有名な動画投稿サイト。
『遅い』
『なんかあったの?』
『まさか誘拐⁉︎』
「あはは、違うよ…」
一瞬にして増える視聴者数。
白斗は、その類稀なるゲームスキルと、そのカリスマによってファンを増やした実況者である。
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「ふー、じゃ、バイバイ」
動画の投稿が終わった白斗は、
他のパソコンを起動する。
「ゲッ、溜まってら、やっぱ大会社の仕事は客が増えるな…」
マウスを動かしていく白斗。少ししたところで止めると…
「は?政府関係のパソコンのがハッキングされた?撃退できない?何考えてんのかな…」
白斗は、うんざりした顔でそれをクリックし、恐ろしい勢いでタッチし始める。
あっという間にハッキング状態が解除されていく。
白斗は、国から依頼が来るほどの、ハッカーである。
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「違う、そうじゃない」
神秘感溢れる森の中で剣を降る白斗。
朝の光が刺し、余計神秘感を出している。
「そこを…こうだ」
習っている師匠は、正体を明かしていないが、とてつもなく強いことが、白斗にはわかる。
白斗は、その身体能力を見込まれ、その強さから『鬼神』と呼ばれた元裏社会のボスの弟子である。
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「これを…投稿っと。お!これを使わせて欲しい…値段は…三十万か。」
イラスト投稿サイトに絵を投稿する白斗。そしておかしい額を儲ける。
いつの間に金がつくようになっていた自分の絵。
それに嬉しさを感じる白斗。
白斗は、新進気鋭のイラストデザイナーである。
ハッカーはコンピュータに詳しい人、クラッカーがコンピュータぶっ壊す人らしいです。
出す条件はいつも通りです。https://ncode.syosetu.com/n1996fy/→こっちは毎日投稿中