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  作者: 圭
1/1

=幸せ

色々な愛情を書いた短編を詰め込んでいきたいと思っています。

彼と日々を過ごしている中でふとした瞬間に頭によぎる。


目の前にいるこの人を刺してやりたい、と。


別に嫌いなわけではないむしろ好きだ。


ただ、仕事で疲れて帰ってきて彼の寝顔を見た時や、愚痴を言っているのに聞き入れてくれない、軽い八つ当たりをされた時そんな時にふと


あぁ、刺してやりたいと思う。


話を聞いてよと可愛く言えたり、八つ当たりをされるとどうしたらいいか分からないなど自分の気持ちを素直に言えたらいいのだろう。


だか、その先をどうしても考えてしまう自分がいる。


話し合いにならず喧嘩になったら?


喧嘩をするのはまだいい。喧嘩をして結局うやむやにお互いにごめんね。みたいな茶番になると結局自分の気持ちはどこにいった?


こうなるんだったら黙っておけば良かったと思うのが虚しく、辛くひどく惨めな気持ちになる。


だから、私はいつも黙っている。


時々、刺してやりたいと思いながら


そんな日々がいつまでも変わらないんだろうと思っていた


私は今彼に首を絞められて続けている


とても軽く、だが


親指と人差し指の間のところを使い私の首に圧をかけたり指先だけを使い首の横の部分を掴んだりしてくる


息がしにくいが苦しそうな顔をすると手を緩めてくる


何を考えているか分からず彼を見つめるとニコニコと嬉しそうに笑っている


今こそ刺してやりたいと思うタイミングのはずなのに


こっちを見てくれてる事が嬉しい、身体に触れてくれることが嬉しいと思ってしまう


でも、何より嬉しいのは


私の表情を見て気を使って締める力を調節してくれること


私の事ちゃんとみてくれてるんだと思うと自然と笑顔になった


そんな私を見て彼は軽く触れるだけキスを一つしてくれた


愛されるって素晴らしいな


彼が何を考えているかわからないが

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