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上京感情論  作者: 月野小道
上京一年目
3/21

03

昨日もかなり飲んだ。目が覚めたベットの中で寝返りを打つ。服も下着もつけていない。つまり全裸で寝ているということは、結構酔っ払った証拠だ。


17時に新宿南口で待ち合わせだ。


携帯をチェックしたが、彼氏から連絡は入っていなかった。どうせ彼も飲んでぐったりしているのだろう。


ずるずると重い体を引きずり、シャワーを浴び、化粧を始めた。ノリは最悪だが

まぁ今日は付き添いのつもりだし、いいやと思った。


クローゼットを開け、服を選ぶ。

ビジューのついたツイードのスカート、肩の部分がレースになっている黒のニットを選んだ。どちらも地元のインポートショップで買ったものだ。


少しキツくなったスカートに、ため息をつきながら、コートを羽織った。





新宿にはなかなか慣れない。

出口がいっぱいあるし、何階に自分がいるのかわからなくなる。土曜の新宿南口は人でごった返していた。程なくして雅が現れた。


雅は私の2つ下で、とても仕事ができる女だった。余計なことは言わないが、言葉のチョイスはピカイチで、彼女の頭の良さをうかがわせた。

クリエイターはキャリアの世界なので、25歳でデザイナーになった私にとって雅は先輩だ。とわいえ、雅とは友達のように仲良くしている。


「昨日もけっこう飲んじゃいましたね〜」


「そうだね、うちら飲みすぎだよね」


とりとめのない会話をしながら綾子を待った。


少し遅れ気味に綾子が到着した。

持ち寄りパーティのため、軽食とお酒をデパ地下で調達し、タクシーを拾った。


携帯をチェックしたが、いつもしつこいくらいくる彼からの連絡はなかった。


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