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Whose side? ありふれた日常

やっとのことさでヒロインですよ。

しかし、まだ弱い。次章以内にはくっつけたいですね。

ってかショタコンかこのヒロイン

到、イタル、いたる。どうして

アタシを見ているのはわかっているのに……


ベッドの上で体を丸め、枕を抱えながらアタシは考える。


到の好みに沿うように、そしてそのままのアタシを好きになってくれるように頑張ってきた。


髪型、体型、私服、話題、性格、味覚


到に合わせて、アタシに合わさせて、


出来ることはいくらでもやった。


体重のコントロール、話しやすいアタシの立ち位置、到の話したい時をうかがって、

ファッション誌、男性に人気の人、キャラクター、仕草、果ては心理学




そして、




魔術にも手を出した。




ああ可愛らしい到。ちっさくて、一寸のほほんとしてて、何かあってもいつも微笑んで、夜空に蝋燭を灯したような少し赤みがかるミディアムの髪、くりくりとした焦げ茶の目、まあるいほっぺた、もう高校なのに髭は生えそうにないし匂いだってまるでココア入り砂糖のように甘い。


いつも上目遣いで、それに気づくと、にこにこしながら器用にムッとして、マリーアントワネットの名言?を実行するかのように甘いものに目がなくて、背が伸びなかったり、若干横に大きくなると哀愁を漂わせて、でもやっぱり甘いものがあると食べて機嫌がよくなって、


そんな到と相思相愛だって皆に公言したい。膝枕してふっわふわの髪がくっしゃくしゃになるまで頭を撫でて、後ろからぎゅって抱きしめて、抱きしめられて、





顔を微笑以外の色で塗り潰して、怒った顔や、怖がっている顔や、絶望に歪む顔や、

そうして到にそんな顔をさせられて、到のいろんな顔を独占しているのは、到を、幸せそうな笑顔に変えられるのもこのアタシだって、到に認めさせたい。



だから、到、ここまで想っているのにアタシは臆病で動けない、伝えられないから、


早く


アタシにその『好き』ってココロをオ…シエ……………テ…………




こうしてアタシは今日を終えた。


果たしてこの子はNPCのままかPLCとなるのか、興味深いね。

こんなにも到君は想われて果報者だねぇ。

しかし、なんだい、ボクに願わなくたってもうすでに叶ってたじゃないか。

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