GM's side? ありふれた日常
東方茨歌仙と鈴奈庵を買いにTUTAYeahに行ったらなろうの方々の作品を見ました。買いたいですが財布には諭吉さんしかいない…
救いは無いんですか!
ところで先日マイリストだけでなくアクセス解析を発見しました。結構多くの方に読まれたようでして感謝感激雨あられです!皆様ありがとうございます!
洋室だろうか。
赤い絨毯の敷かれた部屋の中央に天蓋付のキングサイズの豪奢なベッドが置かれている。
カタリとベッドの方で音がする。人がいるようだ。
「ふう、とりあえず出だしは順調かな。こんな所娯楽なんて洒落た物無いからね。面白く、長続きするように頑張らないと。次は勇者たちか。さあてどんな勇者にするかな?」
少女であろう黄色い声がする。ベッドに寝そべり板硝子の様なものを覗き込んでいる。
ノック音が部屋に響く扉が開き誰かが入ってきた。この世のものと思えぬ美貌を持つ青年であった。
「そんなものを持って今度は何をしているのです?」
「ああ、私があちらでは魔王と呼ばれているらしいからさ、目に見える恐ろしげのないソレを置いてみようとね。ところで、なぜわざわざ扉から入ってきたんだい? 君は『どこにでもいる存在』なのに」
「よくそんな細かいところを。あまり遊んでいないでくださいよ」
少女は青年に応えず硝子を見ている。扉が閉まる音と遠ざかる足音、そしてカタリ、カタリという音だけがこの部屋を満たしていた。
「よし、一つ完成。ねぇ、このシナリオに不備がないか見て……っていないのか。まあいい、PC達の反応を見てその都度修正をかければいいか」
ソノ声ニ言葉を返スモノはいナイ。静寂が少女ヲ包ムノみ。
サテ、ワタシハ誰ダッタ?
参ったなあ。自室を見られるとは。まあいいか、困るようなものは見られてないし、さて、チートをもってしても難関なものにはなったかな。たぶん次章からクエストの始まりかな。それじゃあ、また。