part2 初戦闘は狂気とともに
前回は短かったですね。2、3日かけてそれなりの長さにできました。毎日投稿してる人は一体どこからあんな大量の文章が浮かぶんですかね。
8/9 3:22 誤字&若干の修正
僕は地面に倒れたままだった。
動こうとしなかったわけじゃない。体がピクリともしなかった。
いや、そんなことより目に映る白く華奢な腕と背中にも感じる長い髪が僕の体が女性に、異性に変わったことを示し続けていた。
「どうして……どうして性別を変えたの? これじゃ……」
「どうしてって、君は誰もが振り返るほど綺麗にと願ったじゃないか。いくら綺麗でも男を二度見するような男は今のところ少数派だからね。それなら綺麗な男と願えば良かったのに」
「それなら「二度目はないよ。参加賞は1つだからね」
<幸運>エンカウント
到(54)…59 失敗
どうにか、どうにかする方法は……
「そうだ!クリアの条件を聞かせて!」
「残念だけど今からチュートリアルの戦いが始まるよ。初戦闘、頑張ってね」
少女はにこりと笑いながら泡のように消えていった。
静かになった公園に足音が響く。少女は戦闘と言っていた。自分は戦いたくても逃げ出したくても体が動かない。足音が頭の近くで止まった。
(ニンゲンか?生きているようだが…まあいい、オレの娯楽として啼いて、死んでもらおうか)
脂っぽい何かに腕を掴まれる。
戦闘。戦闘。戦闘。相手は動ける。なら自分は?戦闘。戦闘。これじゃ戦闘じゃない。戦闘。戦闘。ならこれは何?処刑?虐殺?……………………………
僕はここで死ぬ?死?
<SANチェック>[0/1D8]
到(30)…65 失敗 1D8…5
SAN 30-5=25
<アイデア>
到(64)…25
1D10…3 感情の噴出
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌僕は生きたい嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌自分は動けない嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌戦えない嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌誰かいないの?嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌いやだ僕は死にたくないッ!!
「誰か……助けて!」
《???》(??)
「ああ、やっと力を使ったか。勇者に会う前に死んでしまうかと思ったよ…少し、手助けするか……」
《???》(??)…自動成功 1D100…33
突然僕の手は離されまた地に落ちた。
ずるり、ぺたりと不快な音がする。僕が目を向けるとこちらを向いた…体が灰色で顔が無いヒキガエルのようなのと黒くねばねばしたスライム状の2匹の化け物がいた。
<SANチェック>[1/1D10]
到(25)…16
SAN 25-1=24
だけどなぜか黒いほうに僕はあまり嫌悪感を抱かなかった。
ぺたり、くちゃりと音がする。黒いのが灰色のを飲み込んだようだった。
不思議と僕は安堵感に包まれていた。しばらくたつとまたずるりと音がし何かが僕の体を起こした。きっとあのスライムみたいなものだろう。僕は死なずに済んだようだった。
やあ、今回は読んでくれてありがとう。君たちの数人はもう私の、少女の正体に感づいている人もいるだろう。残念だが、答え合わせはまだ先だ。
そうそう、戦闘が全然戦闘らしくなかったね。これは私が作者に罰を与えておくから許してほしい。
さて、次は何日後かな?