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航海日誌
ソド連邦帝国の海軍中佐であった私は突然の昇進に驚いていた
それは、何と少将への二階級特進だったのだ
常識から考えれば絶対にありえない昇進であるしかしその裏にはある作戦があった
ちなみに私の名前は・・・菅原 松園 すがわら しょうえん
私の所属するソド連邦帝国海軍はその創立から百年の歴史をもつ由緒ある海軍であった
しかし名前とは裏腹にもはや過去の遺物といってもいいような
頑なな年功序列とエリート思考により組織は腐っていた
私は父が生粋の海軍軍人で私はそんな父に軍人としての誇りと姿勢を学んだ。
そうして憧れて入った海軍だったが内面は私が思い描いていたものとは大きく違っていた
かつて世界最強の海軍を作った黄金世代の三代目・四代目が
自らの利益を得るための組織に成り下がっていた。
私の父が死ぬまで忠を尽くした海軍はもはや過去の物となっていた・・・・・