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ゲヒュール2  作者: ルイ
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告白

バニーがふと口を開く。

「なぁ、イヌ」

「なんですか、ご主人様」

「……分かったわ」

視線を外さずに言う。

「お前が私を“ご主人様”って呼ぶ理由」

「普通に大好きで、言うこと聞きたいからですよ」

軽い調子。

「違うだろ」

一拍。

イヌが黙る。

「お前さ」

少しだけ声を落とす。

「私と、恋人を重ねたくなかったんだろ」

「……」

「だから“ご主人様”って呼び方で線引いてた」

沈黙。

否定も、肯定もない。

「なぁ、イヌ」

バニーが一歩踏み込む。

「付き合わないか」

「どうしてですか」

間髪入れずに返る。

「好きだからだよ」

短く、まっすぐ。

「……本当に?」

「疑うのかよ」

「だって」

少しだけ視線が揺れる。

「居なくなりません?」

空気が静かに落ちる。

「あぁ……」

バニーは一度だけ息を吐く。

「居なくならない、なんて言えねぇ」

正直に言う。

「でも」

少しだけ近づく。

「居なくならないようにする」

間。

「……分かりました」

小さく頷く。

「じゃあ」

バニーが軽く笑う。

「名前で呼び合うか」

「……ん?」

「いや、普通そうだろ」

「普通に付き合ってた時」

イヌがさらっと言う。

「家では結構“ご主人様”って呼ばせてましたよ」

「……は?」

バニーの動きが止まる。

視線が横に流れる。

ゲヒュールは、あからさまにそっぽを向いた。

沈黙。

「……まぁ、いいか」

小さく肩をすくめる。

空気が、少しだけ緩む。

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