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ゲヒュール2  作者: ルイ
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戦闘とギャンブル以外で何が出来るん?

バニーがふと口を開く。

「なぁ、お前さ」

「なんですか、ご主人様」

「戦闘とギャンブル以外で、何が出来るんだ?」

イヌは即答する。

「家事全般です」

「……あー、はいはい。他は?」

「読心術」

「一旦それは置いとく」

バニーは軽く手を振る。

「足が速いです」

「小学生かよ。……はい次」

「高給取りですし」

「貯金は?」

「借金はしてません」

ドヤ顔。

「……」

一瞬の沈黙。

「うーん……僕、完璧すぎて逆に長所が分からないんですよね」

「器用大富豪的な」

「チッ」

バニーが小さく舌打ちする。

「あ、顔もいいので割とモテます」

「うんうん、そうだね。続けて」

もう諦めている。

「あ、あと周りから頼られますよ」

「え?マジで?」

「そうですよ」

「ただ、何故かみんな黒崎を通して頼んでくるんですよね」

「あー……うん」

バニーが目を逸らす。

「僕に直接話しかけるの、そんなに緊張するんですかね?」

「割とフレンドリーなんですけど」

「自己評価はそうなんだな。自己評価は」

「あ、でも」

「ギャンブルする軍資金払ってくれれば、大体言うこと聞きますよ僕」

「うわぁ、扱いやすい」

「あ、黒崎から電話だ」

――通話開始。

「あー、今いいか。仕事頼みたいんだが」

「ごめん、今日外せない用事あるから無理」

「あー、ゲヒュール討伐。五万出す」

「……」

一拍。

「よく考えたら用事明日だったわ。今から行くね」

「助かる」

――通話終了。

「ね?頼られてるでしょ」

「どの口が言ってんだよ」

「ご主人様、ちょっと行ってきますね」

「行ってらっしゃい」

ドアが閉まる。

静寂。

「……ゴミクソ虚言癖イヌに改名させるか」

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