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ゲヒュール2  作者: ルイ
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強制選択《フォースド・チョイス:欲望制約》

「なぁイヌ」

バニーがテーブルに肘をつく。

「パチスロ、しばらく禁止にするか?」

「は?」

イヌの目が細くなる。

「賭けようぜ。負けた方が禁止」

「……」

沈黙。

「逃げてもいいぞ。その場合は命令で禁止するけどな?」

「やるに決まってんだろ」

即答。

「その代わり、ご主人様が負けたら?」

「好きにしろ」

「言いましたね」

イヌは笑う。

「じゃあ、やりましょうか」

強制選択《フォースド・チョイス:欲望制約》

「ルールはほぼ同じだ」

バニーが淡々と説明する。

「攻撃と防御。攻撃を二回通したら勝ち」

「攻撃は無制限。連続使用は可能」

「ただし、防御は三回連続で使えない」

「反転は一回」

一拍。

「で——ここからが本題」

「攻撃を“反転を除いて二回選んだ時点で”」

バニーは笑う。

「以降、お互いの手札は公開状態で戦う」

「さらに攻撃の連続使用は禁止になる」

「……」

イヌは少し考える。

「なるほど」

「欲張ると、読み負ける」

「そういうこと」

「面白いですね」

「始めるぞ」

――オープン。

イヌ:攻撃

バニー:防御

「ん?ルール分かってるか?」

「反転」

――オープン。

イヌ:攻撃

バニー:防御

「え?」

次の瞬間。

イヌの手札が開示される。

「……あ」

「発動だ」

公開状態。

さらに攻撃の連続使用は禁止。

イヌ:防御

――オープン。

バニー:攻撃

「反転」

イヌ:防御

「……あ」

小さく漏れる。

「終わったな」

「今更気づきましたか?」

――オープン。

バニー:攻撃

バニー側も条件を満たし、手札が開示される。

「はい、ご主人様」

イヌが笑う。

「これでお互い公開ですね」

――オープン。

イヌ:攻撃

バニー:防御

「一万年早いんですよ」

肩をすくめる。

「僕に勝つなんて」

「……バーカバーカ」

「いや、このルール攻撃しにくすぎだろ」

「分かってますよ」

イヌはあっさり言う。

「だから読むんです」

「インスティンクト使わなくても分かりますし」

「え?読み合い無し?」

「するまでも無いでしょ」

即答。

「じゃあ、僕の要求は——」

「はいはい……」

「毎日、おやすみのキスしてください」

沈黙。

「……クソがよ」

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