表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲヒュール2  作者: ルイ
50/190

あの時はカッコよかった

夢の中

強制選択《フォースド・チョイス:偏向制約》

「イヌ、お前に任せる。」

「……。」

「どうした?」

「インスティンクトを使っても、ほとんど読めません。流石はトップ。」

「じゃあ最初は――」

――オープン。

イヌは防御。トップは攻撃。

「何してるんだ?」

「別に。」

――オープン。

イヌは攻撃。トップは防御。

「反転は使わないんですか?」

「それが狙いだろ。」

――オープン。

防御、防御。

「攻撃は3回しか出来ねぇからな。ここでしても反転されたら後1回相殺されれば負ける。」

――オープン。

防御、防御。

「お前、心臓に毛でも生えてんのか?」

――オープン。

防御、防御。

(……攻撃は連続で選べない)

(なら、次は――)

――オープン。

イヌは攻撃。トップは防御。

「反転」

トップが即座に口を開く。

「……詰みだ。クソが。」

――オープン。

イヌは防御。トップは攻撃。

「反転」

――オープン。

イヌは攻撃。トップは防御。

「ご主人様ー。勝ちましたよー。」

――夢が覚める。

「ん……夢か」

バニーはゆっくり目を開ける。

隣で眠るイヌに視線を向ける。

「……寝顔、可愛いな」

少しだけ間。

「いや、夢に出てきた時のアイツ……」

小さく笑う。

「マジでカッコよかったな」

「今は……憎めないクズだけど」

天井を見上げる。

「あの時はさ」

「迷わずコイツをゲームに参加させたんだよな」

「三者ポーカー、ダブルチェス、強制装填、強制選択」

「全部、イヌのおかげで勝った」

一拍。

「おかげで復讐も果たせたし」

「感謝してもしきれない」

視線を横に戻す。

「最初は、ただの手駒だったのに」

「気づいたら……」

少しだけ言葉が途切れる。

「どんどん好きになってた」

沈黙。

「……」

バニーは小さく息を吐く。

「いや、なんかさ」

「過去どんだけ思い出しても」

「結局、“クズ”って印象が上書きしてくんだよな」

苦笑する。

「カッコよかった記憶、どんどん薄れてく」

一拍。

「まぁ……」

イヌの寝顔を見る。

「こんなクズ、好きになるのなんて私くらいか」

布団に潜り込む。

「……ま、いっか」

目を閉じる。

「二度寝しよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ