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収入と貯金
バニーがふと思い出したように言う。
「そういえばさ、お前って仕事してんの?」
「ん?してますけど」
イヌはあっさり返す。
「いやさ、私がカジノ行って帰ってきても普通に家いるし」
「出かけたと思ったら、二時間で戻ってくるだろ」
「あー……」
イヌは軽く頷く。
「そういうことですか」
「どういうことだよ」
「僕、特別強い個体の時しか出ないんで」
「出ても、だいたい十秒で終わります」
「は?」
「だから勤務時間、ほぼ無いんですよね」
「……マジかよ」
「そうなんですよ。めちゃくちゃ楽です」
「ふーん……」
バニーはじっと見る。
「で、いくら稼いでんだ?」
「手取りで月五十万くらいです」
「……」
間。
「どうしました、ご主人様」
「ごめん」
一拍。
「殴っていい?」
「なんでですか!」
「ウソだろお前」
バニーはため息をつく。
「じゃあ貯金とか、結構あるタイプか」
「え?」
イヌは首を傾げる。
「全部パチスロで消えますけど」
一拍。
「……」
バニーは即答する。
「だと思った」




