表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲヒュール2  作者: ルイ
32/191

毒された

玄関の扉が開く音に、イヌが顔を上げる。

「ご主人様、おかえりなさい」

「あー……ただいま」

バニーは靴を脱ぎながら、少しだけ肩を落とす。

「今日は遅かったですね」

「仕事で疲れたからな……パチンコ行ってた」

一瞬、空気が止まる。

「……え?」

「ん?なんだよ」

「ご主人様が、パチンコ?」

イヌは目を丸くする。

「僕が誘ってないのに?」

「自分から行っただけだろ。悪いか」

「いやぁ……」

じわじわと口元が緩む。

「ちょっと毒されてきました?」

「うるせぇ」

「はーい」

軽く流しながらも、イヌの視線は外れない。

「……なんかニヤついてんな」

「だって、顔暗いじゃないですか」

「殺すぞ」

「アハハ。それで?」

少しだけ身を乗り出す。

「いくら負けたんですか?」

「は?」

「その顔、結構いってますよね」

バニーは一瞬だけ黙って、それからあっさりと言う。

「いや。普通に五万勝ったけど」

「……」

時間が止まる。

「……は?」

「いや、だから勝った」

「……」

イヌの顔から表情が消える。

そして。

「理不尽です!!」

「何がだよ」

「僕、ご主人様が負けてるとこ見たことないんですけど!」

「あー……」

バニーは思い出すように言う。

「私も、お前が勝ってるとこ見たことねぇな」

「……っ」

イヌはそっぽを向く。

「ふん」

そのまま黙り込む。

バニーは少しだけ笑った。

「あー……拗ねた」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ