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ゲヒュール2  作者: ルイ
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ポンコツだけど

バニーがふと、思い出したように言った。

「なぁ……お前、もしかしてポンコツか?」

イヌはわざとらしく肩を落とす。

「え、酷いですよご主人様」

「いや最近さ、パチンコで負けただのしか聞いてねぇんだわ」

「僕だってカッコいい瞬間ありましたよ!」

「いつだよ」

少し間を置いて、イヌは胸を張る。

「トイシェン倒す直前までは、知的で頼りになるイケメンでした!」

「自分で言うのかそれ」

「“強制選択《フォースド・チョイス:偏向制約》”の戦いとか、普通にカッコよかったじゃないですか」

「あー……」

バニーは一瞬、言葉を選ぶ。

「……確かに。ちょっと惚れそうだった」

「え?」

「……あ、いや」

「ご主人様、僕に惚れそうだったんですか?」

「ねぇよ。パチスロ中毒に」

「酷いなぁ……僕、普通にモテるんですよ?」

「マジで?」

「ええ。でもパチスロの話した瞬間、だいたい別れます」

「原因それだろ」

イヌは気にした様子もなく、ぐっと顔を寄せる。

「で、どうなんですか。あの時」

「は?」

「惚れそうだったんですか?」

「……少しだけな。ほんの少し」

「へぇー、照れてる」

「うるせぇ」

間が落ちる。

イヌは、逃がさないみたいに続けた。

「今は?」

「……」

「ご主人様?」

バニーは視線を逸らしたまま、短く言う。

「……好きだけど」

空気が止まる。

「え?」

一拍置いて、バニーは肩をすくめた。

「冗談だよ」

「……勘弁してくださいよ、ほんと」

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