29/212
粗大ゴミ
「じゃん!!」
イヌが満面の笑みで指差す。
「……いや、マジかよお前」
バニーは目の前の台を見て、呆然とする。
「家で実機で遊べば楽しいですよ!」
「このパチンコ中毒者がよぉ……」
「いくらしたんだ、それ」
「25万です!」
「その金、別のことに使えや」
「いいじゃないですか、ご主人様」
「……まぁ、うーん。私も使っていいか?」
「もちろんです!」
――三日後。
「ギャー!!また負けました!!」
「は?」
バニーが振り返る。
「家に実機あるだろ」
「いや……なんか、お金かけないと楽しくなくて……」
「あー……まぁ、それは分かる」
「私も初日で飽きたし」
「……」
イヌがゆっくり振り返る。
「どうします、これ」
「捨てれば?」
「もったいなくないですか?」
「じゃあ使うのか?」
「……使うかもです」
間。
「絶対使わねぇだろ」
「捨てろ」




