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ゲヒュール2  作者: ルイ
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黒崎訪問とインスティンクト講座

「ご主人様!!」

イヌが元気に声をかける。

「なんだよ」

バニーは気だるげに返す。

「今日はお客さんが来ますよ」

「え? 誰」

チャイムが鳴る。

「よう、――」

「今の名前はイヌだから、黒崎」

「は?」

「えっと……この人は誰だ?」

黒崎がバニーへ視線を向ける。

「俺のご主人様」

さらっと答える。

「は?」

黒崎の理解が追いつかない。

「てか、忘れんなよ。インスティンクトを教える代わりに、トイシェンの討伐にお前とフクスが協力する事」

「忘れてないから」

「はい、インスティンクト講座レベル5」

(こいつ、真面目にやるのか?)

「自分の精神を観測しろ」

(無理だろ……)

「無理だろ」

黒崎が即座に言う。

「出来るはずだ、ゲヒュール契約者なら」

イヌは淡々と続ける。

「何故なら、ある物を観測するのは難しくても、“欠けている物”を観測するのはやりやすい」

「お前は大きな対価を払った。そのくらいは出来る」

(私の時より真面目に解説してるのムカつく)

――三十分後。

「…………」

「ふーん、思ったより早いじゃん」

「やっと出来たぁ……」

「次、レベル10」

「レヒツ連れて来てんだろ。自分のゲヒュールの精神を観測しろ」

「無理とは言わせない」

一拍。

「そもそも不思議に思わなかったか? 何故、能力を使えるのか」

「契約者は無意識に、ゲヒュールの精神を観測して干渉している」

「だから使える」

「お前は口頭で命令する事が多い。言葉を使わずに命令しろ」

「それが出来れば観測も出来る」

――二時間後。

「やっと出来たぁ……」

「センスあるな」

「この調子なら割とすぐ身につけられそうだな。レベル15は?」

「ねぇよ、そんなもん」

「は?」

「次はレベル100」

「完全な他者の精神を観測しろ」

「どうやるんだ?」

「レベル5とレベル10の反復して経験値積んで頑張れ」

「……雑すぎるだろ」

「んじゃ、教えたから協力よろしく」

「嘘だろ……」

「最後にインスティンクトのメリット教えてやるから外出ろ」

――夜の公園。

「いつでもかかってこい」

黒崎は不意打ちでレヒツを飛び出させる。

そのまま攻撃を叩き込もうとするが――

レヒツはカウンターを受け、地面に叩きつけられる。

「インスティンクトのメリットは三つある」

イヌは淡々と指を立てる。

「一つ、異常な身体能力上昇」

「二つ、精神を知覚出来る故の読みの強さ」

「そして三つ目」

「レヒツを見てみろ」

「!?」

レヒツの形が崩れる。

「精神そのものを攻撃出来る」

「ゲヒュール相手ならああなるし、人間にやればクッソ目眩がする」

「はい、終わり。帰れさっさと」

「あぁ、今日はありがとうな」

「ご主人様ー。やっと終わりました」

イヌが戻る。

バニーがその肩に手を置く。

「テメェ、私に言った方法と全く違うじゃねぇか」

「いや、嘘ではないですよ?」

イヌは平然と言う。

「レベル100が出来ればインスティンクト習得ですし」

「マッジで覚えてろよ」

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