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ゲヒュール2  作者: ルイ
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シャドウボード《レンジクエスチョン》

「おい、私とゲームしろ」

「珍しいですね、ご主人様から誘うなんて」

「イヌに負けっぱなしだとムカつくからな」

シャドウボード《レンジクエスチョン》

二人で行う、不可視の盤面を巡る推理戦。

盤上には複数のマスが存在し、そこに駒が配置される。

ただし――その位置は互いに見えない。

ゲームはターン制で進行する。

各ターン、プレイヤーは必ず一度「質問」を行い、

その直後に「攻撃」を行う。

質問は、盤面全体に対する条件付きの問い。

「偶数番のマスに駒はあるか」

「左側の範囲に存在するか」

「上段に配置されているか」

問いは「はい」か「いいえ」で答えられるものに限られる。

回答は必ず真実である。

その回答を受けた上で、プレイヤーは一マスを指定し攻撃する。

指定したマスに駒があれば破壊、なければ空振りとなる。

「へぇー、ご主人様がこの前勝った人質尋問ダブルダウトに似てますね」

「まぁな……」

(あの形で詰めるか)

「質問する。偶数番目に駒はあるか?」

「YESです!」

「4番を攻撃」

「そこに駒はありません」

――数ターン後。

互いに一つずつ駒を失った状態。

(そろそろ詰める)

「駒は隣接してるか?」

(1、2、4、5……この辺りはもう潰れてる)

「YESです」

(固まってるなら――二手で落とせる)

「9番を選択する」

「外れです」

(……いや、問題ない)

(ここを外した時点で、残りは絞れてる)

「あー……今の、当ててればご主人様の勝ちでしたね」

「は?」

イヌが軽く笑う。

「質問です」

「ご主人様が今まで攻撃した場所に、駒はありますか?」

「……NOだ」

「ですよね」

わずかに頷く。

「どちらでも詰みですが――確認でした」

一歩、間を置く。

「このゲーム、情報は“自分だけのもの”じゃないんですよ」

「外した場所も、立派な情報になる」

「ご主人様の狙いは、二ターン目で読めてました」

「次にどこを撃つかも、ある程度予測できる」

「だから――」

「その前提で質問を組んだんです」

「どちらを答えても、位置が削れるように」

「つまり――」

イヌが指を差す。

「3番と9番」

「……うっわ」

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