間話『馬鹿はどこにでもいる』
やっほほーい!神様だよ〜
ん?前回までの話との温度差がやばすぎてグッピーが死んじゃいそう?大丈夫大丈夫〜
真面目に言うと、俺は黒奈君の転生したエトリナスという世界を管理する役割を持ってたんだけど
腐れ縁の馬鹿が、黒奈君を転生させたことを伝えずに加護だけ与えて放り投げてたみたいなんだよね
その加護とは、自分が心から幸せだと感じながら死なないかぎり何度も人生をやり直せるってものなんだ
普通の人生だったら問題ないんだけどあの馬鹿がレン・クロスティ君の器に入れちゃったことで不幸な一生という運命になっちゃったんだ
そのせいで何度も繰り返してしまってるみたい
というか、人の世界に何勝手に加護まで与えて人ちゃんを放り込んでるん?
俺は別にいいけどあの子が大変だったでしょうよ
だからこそ、馬鹿の尻は俺が拭かないとだからな
あの子の不幸のはじまりは母親の死だ
だから、まずはそこから解決しなければならないだろうよ
凄腕の医者がその時期にそこら辺に赴き問題に巻き込まれるようにしよう
そして、それをあの子が助ける
すると、医者は母親の病気をお礼として治す
なんてどうだろうか、
そしたら、母親を救ったのはあの子になる
この程度の運命の調節は簡単だ
あとは、あの子の周りも不幸にならないように少しずついじっていく
一つのほころびが見つかると他にもでてくるな
ん…?しかもあの馬鹿がまたやらかす未来が見えたんだが
いや、この場合はあの馬鹿ではなく俺の世界のやつらが悪いかもしれないが…
それに対しても対処ができるようにしておこう
何だって神だもの
自分のお気に入りを贔屓して何が悪いのか
さぁ、今回は舞台を整えた
これによって、君が少しでも最後を幸せに迎えられることを願っているよ
そしてどうか、全員が幸せに過ごせるように(((「おーい!!!」
あぁ、うるさい馬鹿が来た
そいつは赤い髪と着崩した着物の男性で
名前は____
「何のようだい、カグラ」
「俺の世界からのやつを見に来たんだが?」
悪気がなく言っているのが一番腹が立つんだが、
「はぁ…お前に言ってもわからないだろうが
お前の後始末を俺がやっていたんだよ」
「おう!ありがとな!」
元気がありあまり過ぎなんじゃないか
こいつ、
本当に馬鹿なやつだ
レンを今は見ているが…
「はぁ…俺は
もうつかれたから寝る」
「あぁ!おやすみ」
この悪気のない笑顔だけは変に整っているんだよな
楽しそうに見ているカグヤの後ろ姿を背に少しの間寝ておくことにした。




