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プロローグ『          』

転生。それは夢見る人なら誰もがあこがれるシチュエーション

辛い人生を過ごした自分はきっとこういう場所に行って報われるはずだ


そういう疲れた人が生み出す妄想


のはずだった


笹内黒奈(ささうちくろな) 15歳

少し名前が女の子っぽいけど

この春から新しい高校生活が待っている男子高校生

そんな自分とは無縁の全く関係のないはずの話


だからこそかもしれない


僕はトラックにひかれた

誰かを助けたわけでもない。

ただ、居眠り運転の車に轢かれた

意外とあっさりで痛みも感じなかった

最後に思ったのは

(あぁ、僕死ぬのか)ぐらいだった


親よりも早く死んでしまうなんて親不孝もはだはだしいかもしれないなんて思う暇もないくらいあっけなかった

だからこそ、

なんで、今なき声をあげているのかわかんないよ


手を伸ばしてみると見えるのはまんまるキュートな子供のお手々

周りに覗き込まれてる+背景はキラキラな御屋敷


これ、転生かぁ


ってトラ転は王道すぎないか!?


なんて、叫び声をあげてしまったのは少し恥ずかしかった(まぁ、喋れるわけもなくおぎゃー!!!だったよね(*^^*))


僕は今世だと

レン・クロスティというらしい

見事に前世の名前の面影もない

厨二病でも拗らせてますか?って感じだ


まぁ、僕自身アニメや漫画はもちろんゲームなんかも好きだった

なんなら、腐男子兼夢男子でもあったくらい

ここまで育てられたのは母と姉の影響ではあるが、家族仲もいい普通の家庭に育ってた

不満もなかった

友達も多いとは言えないが親友もいたし

成績も悪くはないし、なんならいいほうでもあるくらいだ

ナルシストかと思われるかもしれないが

やろうと思えば結構なんでもできたし、あんまり苦労してなかった

顔は…

イケメンまではいかないけどブサイクではなかった…はずだ


悪いこともしていなかったと思う


だから、


たから、



こんな罰のようなことを受けるような筋合いはないと思った 



転生して一番最初に異変を感じたのは1歳の頃

侍女たちの会話から僕の家族が忙しいことは分かっていた


父は仕事に明け暮れ、母も仕事一筋だったが最近は体調を崩しているらしいという話だけが噂からわかった

けれども母は僕のもとに会いに来てくれた

母からは愛情が感じられてこの人のためにいい子に育とうって思うくらい大好きになった


次に感じたのは5歳の頃


母の病状が悪化したらしく、僕のもとに来れなくなった

僕が生まれてから稀に体を壊すことが増えていた母はいよいよベットから出てこれなくなった

理由は分からないが僕のもとにはほとんど顔を見せない父が母のもとには通っているということだけは覚えている

その頃から僕を見る周りの人の目はひどく鋭くなった



6歳、母が亡くなった

僕を産んでから体調を崩しがちになったこと

父が僕に見向きもしないこと


そして、この世界では不吉とされるオッドアイで生まれたこと


それを含めて僕は


『悪魔の子』と呼ばれるようになった


養子がうちに来た

僕よりも年上の兄弟だった


上の兄は元気で魔法と武芸どちらもできた

下の兄はものづくりが得意で様々な魔道具を幼いながらに作り出した

父は自分のことを嫌っていることはわかっていた

屋敷のものから比べられた


話し掛けられたがうまく答えられないと思ったから逃げてしまった


"あぁ、僕が何をしたんだろう"


上の兄が学園に入った

僕よりも11歳ほど上の兄は周りから養子だということも些細なことのように扱われた


"僕は血を継いでいるのにと笑われた"


上の兄は教師になった

家を継ぐまでは教師をするらしい

優秀な学園で教師をできることは素晴らしく名誉のあることらしい


僕は父からも見向きもされず、厳しい教師から体罰を食らう


"比べられた(羨ましい)"


2つ上の兄が学園にはいった

仲のいい人を作っていた

たくさん、たくさん


僕の周りは気味悪がって近寄らない

"孤独(1人)だった"


僕も学園に入った

父には家名を名乗るなと言われた

学園ではただのレンだった


やっぱり僕は"孤独(1人)だった"

2人とは違って



あの人たちは3人で美味しいフルコースを食べているのに

"夕食の時間も部屋で一人、ただのパンをかじるだけ"


あの人たちは共に訓練した

"僕は一人で本を読んだ"


あの人たちは仲のヨイ人と笑っていた

"僕は一人で血を吐きながら魔法を学んだ"


僕は、強くなった

"なんのために?"


あの人に認められるように

"どうして認められたいの?"


あの輪にはいれるように

"どうせひとりぼっちなのに?"


ただ、幸せに

"シアワセってナァニ?"


笑顔で、、

"笑顔でいてほしかった(母さん)はもうイナイノニ?"


僕って

"ボクって"


なんのためにいるんだろう?

"なんのためにイルノ"


"あれをコワソウ"

それはだめだよ


"ナンデェダメナノ?"

それじゃあまるで悪役だ


"悪役じゃダメナノ?ナンデダメなの?"

だって、


だって…?


"ボクはもともと悪役じゃァナイカァ?"

そうかな、そうなのかなぁ…



"自由にイキヨウゼェ?クロナ"

自由に…

我慢しなくていいのかなぁ



自由にしていいのかなぁ?


________________


そこからボクが覚えているのは

我慢をやめて悪役になったこと

そして、断罪されたこと


あの頃は、やっと解放されるんだと思ってた

忌々しい記憶からも解放されて

新しい人生を__って


けど、ダメだった


ねぇ、もし神様がいるなら

これは少しやりすぎだったんじゃないかな?

ボクが何かしたのかな?

じゃないとこんな仕打ちあんまりだ


もう一回なんていらないよ

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