表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/68

第七話:タカシ、くびれが微笑むシャツの裾♡

第七話:タカシ、くびれが微笑むシャツの裾♡


──♡──

その女──真希さんは、隣に住んでいる。


その朝、ハンガーラックの端に見覚えのない“白シャツ”がぶら下がっていた。

ふわりと軽く、裾が丸くラウンドしていて──腰回りだけが、くびれるようにシェイプされている。

タグには小さく、「Fem-Curve/フェム・カーブ仕立て」の刺繍があった。


──♡──

「……え、なにこれ、なんか……妙にぴたっとして……?」


滝本タカシ(29)、在宅デザイナー。

朝の打ち合わせ前、何気なく羽織ったそのシャツが──妙に腰を絞って見えた。

リモートの画面に映る自分の姿が、“女っぽく”見える気がして、思わず視線を逸らす。


(……いやいや、ただのシャツ、だろ……?)


──♡──

【作業机まわり】


・肘掛けに、シフォン素材のカーディガンがかけられていた。

・マウスパッドには「腰は、女の“しなやかさ”のはじまり♡」のプリント。

・椅子に座るたび、シャツの裾がくるりと背中で巻き上がる。


「うわっ、なんで……こんなぴったりしてんの!?」


──♡──

【部屋の隅】


・洗濯カゴには、同じラインの“フェム・カーブ”シャツがもう一枚。

・「おしゃれ着洗い済♡」のメモが添えられていた。

・洗剤は“ほの甘シルエット・ローズ”。


「誰が……こんな女物……あれ、俺? 俺が干したの?」


──♡──

【下着】


・タカシの腰には、モカ色のミディアムショーツが馴染んでいた。

・ウエストゴムが幅広く、くびれをなぞるようにやさしく締めていた。

・背中側のタグに「FemLuxe/くびれは女の誇り♡」の刺繍が光る。


「嘘だろ……おれ、これ、履いて……」


──♡──

そこに現れる、隣の女──真希さん。


この日の真希さんは、パフスリーブのブラウスに、くるぶし丈のパンツスタイル。

手に持ったシャツの裾を指先でつまみながら、そっと微笑んだ。


「ふふ……“くびれ”って、女の背中から生まれるのよ♡」

「えっ、いや、違っ……これは、着てただけで……!」

「でもね、ちゃんと“見られるライン”になってるわ。もう、戻せないくらい♡」

「や、やめろって! そんな目で、見るなって……!」


「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」

「──どうぞ♡」


──♡──

【黒服さん突入】


ドガッシャアァン!!

天井から煙を巻いて黒服三人がロープ降下で突入!


黒服1「対象、衣服“女体ライン”順応。視線意識に変調あり」

黒服2「くびれ着圧領域、自己同一率86%。ウエストフェム安定推移」

黒服3「女体ラインの肯定傾向確認。“戻る”意志なし」

タカシ「わあああっ! これ……シャツ一枚だけのつもりだったのにぃっ!!」


──♡──

【個体データ】


•識別コード:No.005

•初期反応:スカートの裾を気にせず歩いていた

•外出記録:コンビニで“歩きやすい靴下”を買い足し

•視線傾向:反射ガラスで脚を2回確認、うち1回は笑顔

•観察結果:「“揺れる脚”って、こんなに気持ちよかったっけ」と無意識に口にしていた


──♡──

【数日後】


タカシは、姿勢が“自然と背筋を伸ばす”ようになっていた。

細身のパンツが似合う自分に気づき、無意識に鏡を見る時間が増えた。

「後ろ姿が綺麗になった」と褒められると、頬が少しだけ熱くなる。

くびれを意識したシャツ選びが、もう習慣になっていた。

そして──パンツ越しに感じる“女の子のシルエット”に、違和感はもうなかった。


──♡──

真希さんは、ハンガーにかけた白シャツを指でなぞりながら、くすりと笑った。


「ね、“くびれ”ってね。最初に“他人の目”を受け入れる場所なのよ」

「……ふふ、もうすっかり“見られる腰”になっちゃったわね♡」


──♡──

真希さんの手元のノートには、“No.007:タカシ(仮)”の文字が、そっと朱色で書き足されていた。


完──“今日もまた女にしておしまい♡”


♡このお話、もし気に入っていただけたら──

ぜひ【ブックマーク】&【評価ポイント】で応援いただけると嬉しいです♡

真希さん、次に“絞られる腰”になるのは──あなたかも?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ