第七話:タカシ、くびれが微笑むシャツの裾♡
第七話:タカシ、くびれが微笑むシャツの裾♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
その朝、ハンガーラックの端に見覚えのない“白シャツ”がぶら下がっていた。
ふわりと軽く、裾が丸くラウンドしていて──腰回りだけが、くびれるようにシェイプされている。
タグには小さく、「Fem-Curve/フェム・カーブ仕立て」の刺繍があった。
──♡──
「……え、なにこれ、なんか……妙にぴたっとして……?」
滝本タカシ(29)、在宅デザイナー。
朝の打ち合わせ前、何気なく羽織ったそのシャツが──妙に腰を絞って見えた。
リモートの画面に映る自分の姿が、“女っぽく”見える気がして、思わず視線を逸らす。
(……いやいや、ただのシャツ、だろ……?)
──♡──
【作業机まわり】
・肘掛けに、シフォン素材のカーディガンがかけられていた。
・マウスパッドには「腰は、女の“しなやかさ”のはじまり♡」のプリント。
・椅子に座るたび、シャツの裾がくるりと背中で巻き上がる。
「うわっ、なんで……こんなぴったりしてんの!?」
──♡──
【部屋の隅】
・洗濯カゴには、同じラインの“フェム・カーブ”シャツがもう一枚。
・「おしゃれ着洗い済♡」のメモが添えられていた。
・洗剤は“ほの甘シルエット・ローズ”。
「誰が……こんな女物……あれ、俺? 俺が干したの?」
──♡──
【下着】
・タカシの腰には、モカ色のミディアムショーツが馴染んでいた。
・ウエストゴムが幅広く、くびれをなぞるようにやさしく締めていた。
・背中側のタグに「FemLuxe/くびれは女の誇り♡」の刺繍が光る。
「嘘だろ……おれ、これ、履いて……」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
この日の真希さんは、パフスリーブのブラウスに、くるぶし丈のパンツスタイル。
手に持ったシャツの裾を指先でつまみながら、そっと微笑んだ。
「ふふ……“くびれ”って、女の背中から生まれるのよ♡」
「えっ、いや、違っ……これは、着てただけで……!」
「でもね、ちゃんと“見られるライン”になってるわ。もう、戻せないくらい♡」
「や、やめろって! そんな目で、見るなって……!」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「──どうぞ♡」
──♡──
【黒服さん突入】
ドガッシャアァン!!
天井から煙を巻いて黒服三人がロープ降下で突入!
黒服1「対象、衣服“女体ライン”順応。視線意識に変調あり」
黒服2「くびれ着圧領域、自己同一率86%。ウエストフェム安定推移」
黒服3「女体ラインの肯定傾向確認。“戻る”意志なし」
タカシ「わあああっ! これ……シャツ一枚だけのつもりだったのにぃっ!!」
──♡──
【個体データ】
•識別コード:No.005
•初期反応:スカートの裾を気にせず歩いていた
•外出記録:コンビニで“歩きやすい靴下”を買い足し
•視線傾向:反射ガラスで脚を2回確認、うち1回は笑顔
•観察結果:「“揺れる脚”って、こんなに気持ちよかったっけ」と無意識に口にしていた
──♡──
【数日後】
タカシは、姿勢が“自然と背筋を伸ばす”ようになっていた。
細身のパンツが似合う自分に気づき、無意識に鏡を見る時間が増えた。
「後ろ姿が綺麗になった」と褒められると、頬が少しだけ熱くなる。
くびれを意識したシャツ選びが、もう習慣になっていた。
そして──パンツ越しに感じる“女の子のシルエット”に、違和感はもうなかった。
──♡──
真希さんは、ハンガーにかけた白シャツを指でなぞりながら、くすりと笑った。
「ね、“くびれ”ってね。最初に“他人の目”を受け入れる場所なのよ」
「……ふふ、もうすっかり“見られる腰”になっちゃったわね♡」
──♡──
真希さんの手元のノートには、“No.007:タカシ(仮)”の文字が、そっと朱色で書き足されていた。
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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真希さん、次に“絞られる腰”になるのは──あなたかも?