第六十八話:タケル、“返事”で女の立ち姿を落として♡
第六十八話:タケル、“返事”で女の立ち姿を落として♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
会社のエレベーターホール。
同僚に名前を呼ばれ、「はい」と返した瞬間──
その声は、男の返事ではなく、吐息混じりの女の囁きになっていた。
しかも立ち姿は、肩をすぼめて足を揃えた女の構えに変わっていた。
──♡──
「……い、今の……俺の声と姿……?」
タケル(仮名・30)。入社8年目の事務職。
会議で声を張るのが取り柄だったのに、最近は──
「返事が優しすぎて女みたいだね」と言われることが増えていた。
──♡──
【エレベーターホール】
・操作パネルに「“押すな、添えると女♡”」のメモ
・床に残るのは、大股ではなく揃えたヒールの立ち跡
・反射ガラスに映った姿は、男の背広でなく女の所作
「……俺……押しただけなのに……」
──♡──
【会議室前】
・ドア横に「“返事は、吐き出さず落とす♡”」の付箋
・ドアノブに残るのは、力強い握り跡ではなく細い指の跡
・「失礼します」と言った声が、甘声の女にしか聞こえなかった
「……なんで……俺の“はい”が……」
──♡──
【下着】
・ブラックのシフォンブラとショーツのセット
・返事をするたび、響きを女声域に変換する仕様
・タグには「LiftLace──“呼ばれるだけで女が漏れる♡”」の刺繍
「……これ着けると……ただ応えるだけで……女に……」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
この日の真希さんは、黒のジャケットにタイトスカート姿。
「はい」と囁くだけで、空間ごと艶めかせる声を持っていた。
「ふふ……男の返事って、本来は短く鋭いものよ♡」
「ち、違う……俺は、普通に応えただけで……」
「でも──さっきの“はい”、完全に彼女の甘声だったわ♡」
「やめろ……俺は……そんな……」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「呼ばれるたび、女に応えてごらんなさい……♡」
──♡──
【黒服さん突入】
チンッ──!
エレベーターと同時に黒服三名が突入!
黒服1「返事解析、女性型周波数に移行!」
黒服2「立ち姿、揃え脚率95%!」
黒服3「確認──呼応動作ログ保存!」
タケル「やめろっ……! 俺は……ただ返事をしただけで……!」
──♡──
【個体データ】
識別コード:No.048(タケル)
返事変換率:女性型域に到達
立ち姿女型率:92%(日常動作)
装着済み:LiftLaceブラ&ショーツセット
備考:「……“お疲れさまです”って言うと……女みたいになる……」本人つぶやきあり
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【数日後】
タケルは、呼ばれるたびに怯えていた。
返事の声が、甘え声にしかならない。
姿勢を正そうとしても、肩が落ち、足が揃ってしまう。
同僚から「雰囲気柔らかくなったね」と言われ、言い返せなかった。
無理に低く答えても、最後の吐息が女にしか聞こえなかった。
ふとガラスに映ると、背広の下から女の立ち姿が滲み出ていた。
──返事は、“応えるための声”ではなく、女を晒す合図”に変わっていた。
──♡──
真希さんは、タケルの耳元で囁き、胸元のタイを緩めた。
「ね……その“はい”、もう男には戻れないわ♡」
「次は……“ご苦労さま”で、女を漏らしてごらんなさい♡」
──♡──
真希さんの手帳には、流れる筆跡でこう記されていた。
“No.049:レン(仮)──歩幅、完全に“彼女”だった♡”
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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「ふふ……その“はい”、もう女の返事だったわ♡」




