第六十七話:トオル、“汗拭き”で女の吐息を落として♡
第六十七話:トオル、“汗拭き”で女の吐息を落として♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
ジムの更衣室。鏡の前でタオルを首にかけ、額の汗を拭った瞬間──
「はぁ……」と漏れた吐息が、女の甘え声そのものだった。
筋トレ帰りのはずなのに、身体の疲れより女の色香が漂っていた。
──♡──
「……い、今の……俺の声……?」
トオル(仮名・29)。筋トレ歴5年、仕事帰りに必ずジムへ通う。
けれど最近は──
「息づかい、妙に色っぽいね」と笑われることが増えていた。
──♡──
【更衣室ロッカー】
・ドア内側に「“拭くんじゃなく、撫でると女♡”」のメモ
・ロッカー鍵に残るのは、力強い握り跡ではなく細い指先の跡
・タオルの端に、吐息を絡ませた湿り跡
「……俺、拭いただけのはず……」
──♡──
【水飲み場】
・ペットボトル横に「“飲む前に、吐くと女♡”」の書き込み
・キャップに残るのは、唇をすぼめた女の跡
・「ん……」と漏らした声が、筋肉ではなく吐息で震えていた
「……なんで……俺の“はぁ”が……こんなに……」
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【下着】
・グレーのスポーツブラとショーツのセット
・汗を拭うたび、女声成分を増幅する仕様
・タグには「GymSlip──“息を吐けば、女が漏れる♡”」の刺繍
「……これ……汗を拭くだけで……女になる……」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
この日の真希さんは、クロスバックのトレーニングウェア姿。
タオルで髪を拭う仕草が、まるで誘惑そのものだった。
「ふふ……男の息って、本来は荒く吐き出すものよ♡」
「ち、違う……俺は、ただ運動して息が上がっただけで……」
「でも──さっき“はぁ”って漏らした吐息、完全に彼女の甘え声だったわ♡」
「やめろ……俺は……そんなつもりじゃ……」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「その息づかいひとつで、女に落ちてごらんなさい……♡」
──♡──
【黒服さん突入】
ガシャンッ!
筋トレ解析端末を手にした黒服三名が突入!
黒服1「呼気周波数、女性型帯へ完全移行!」
黒服2「汗拭き動作、女仕草率95%!」
黒服3「確認──吐息混入率、臨界突破!」
トオル「や、やめろ……っ! 俺は……鍛えてるだけで……!」
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【個体データ】
識別コード:No.046(トオル)
息遣い変換率:女性型域に到達
吐息混入率:93%(運動後)
装着済み:GymSlipブラ&ショーツセット
備考:「……“ふぅ”って吐くだけで……女みたいだ……」本人つぶやきあり
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【数日後】
トオルは、ジムに行くたびに怯えていた。
鏡に映るのは、女の吐息を漏らす自分。
「ふぅ……」と声を落とすだけで、頬が熱くなる。
仲間から「色っぽいな」と冗談めかされ、言い返せなかった。
無理に荒々しく息を吐こうとしても、甘い吐息しか出てこなかった。
気づけばタオルの繊維に、女の吐息の湿りが必ず染みついていた。
──息は、“整えるもの”ではなく、女を零す証”に変わっていた。
──♡──
真希さんは、トオルの汗を拭うタオルを奪い取り、唇で湿りをなぞりながら囁いた。
「ね……その“はぁ”、もう男には戻れないわ♡」
「次は……シャワー上がりに、女を漏らしてごらんなさい♡」
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真希さんの手帳には、流れる筆跡でこう記されていた。
“No.047:カズキ(仮)──指先の震え、完全に“彼女”だった♡”
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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「ふふ……その“はぁ”、もう女の吐息だったわ♡」




